大谷翔平 日本投手初のサイ・ヤング賞獲得へ投手専念日検討 ゴームズGM単独取材
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ドジャース・大谷翔平投手(31)の活躍をさまざまな角度から取り上げる月1回の大好評企画「Monthly Shohei」は9年目に突入する。4月編はブランドン・ゴームズGM(41)に単独取材を行った。3年ぶりに投打二刀流で開幕。3連覇を見据えた今後の起用プランなどに具体的に言及し、日本投手初のサイ・ヤング賞獲得や、2度目の「ダブル規定」到達への道のりに迫った。(取材・構成=柳原 直之)
投打二刀流で3年ぶりに開幕した大谷の起用法は、チームの浮沈を左右する。現役時代にレイズで中継ぎ右腕としてプレーしたゴームズGMは、本紙の単独取材に応じ「投げる日にDHで出場しない、という選択肢は十分ある」と明かした。
大谷はエンゼルス時代の21年に初めて投打同時出場。22年に「大谷ルール」が採用されて以降は、先発登板時は全て投打同時出場してきたが、負担の大きさは明らかだった。
7月に32歳を迎える。98~00年のヤンキース以来、史上3球団目のワールドシリーズ3連覇を目指す上で、ポストシーズンを万全の状態で迎える必要がある。ゴームズGMは「負担を考える意味でも話し合うべきテーマ。議論をしなければいけない」と熱弁。登板日の昨季打撃成績は54打数12安打、打率・222、4本塁打、12打点。投手の負担が打撃に影響を及ぼしている可能性を危惧する声もある。「投手専念」が実現すれば、21年5月28日のアスレチックス戦以来5年ぶり。オープン戦では今年3月18日のジャイアンツ戦では打席に立たず投手のみだった。
今季の個人目標は22年以来、2度目の打席と投球回の「ダブル規定」到達だ。3月31日のガーディアンズ戦登板後に「22年が一番、自分の中ではベストなシーズンだった。稼働率や体のしんどさも含めて、違うレベル」と振り返り、「今年しっかりとまたできればうれしい。そこを達成できるように努めたい」と言葉にして掲げていた。
22年は投手で28試合、166回を投げ15勝9敗、防御率2・33、219奪三振。打者で157試合、666打席に立ち、打率・273、34本塁打、95打点。過去5年間で唯一MVP受賞を逃したが、史上初の「ダブル規定」到達の価値あるシーズンだ。投手専念の試合を挟むことで「稼働率や体のしんどさ」は軽減される。
ゴームズGMによれば、二刀流起用で最も重要なことは対話だという。「我々は“こう考えているけど翔平はどう思う?”というふうに話す。翔平やチームにとって何がベストかを最終的に判断する」。ドジャース移籍後、休養目的の欠場は、24年に3試合、25年に4試合と“ほぼフル回転”してきた。「毎日出場したい選手」だという大谷だけに、「“今日はこれはやめよう”と対話の中で決めることもある」。疲労蓄積による故障は厳禁。ゴームズGMは「必要であれば登板間隔を少し空けることもあるだろう」と続けた。
2度目の「ダブル規定」到達となれば、日本投手初のサイ・ヤング賞獲得も現実味を帯びる。ゴームズGMは「投手・大谷」について「本当にメジャートップの投手能力を持っている」と評し、開幕投手の山本も含め「ドジャースの中でサイ・ヤング賞争いが起きるだろう」と期待した。
◇ブランドン・ゴームズ 1984年7月15日生まれ、マサチューセッツ州出身の41歳。テュレーン大から07年ドラフト17巡目(全体537番目)でパドレスに入団。10年オフにレイズに移籍し、11年5月にメジャーデビュー。中継ぎとして15年には自己最多63試合に登板した。16年に引退し、同年オフにドジャースのスタッフとなり、19年にGM補佐に昇格、22年にGMに就任。現役時代はメジャー通算173試合で11勝12敗、1セーブ26ホールド、防御率4.20。
≪「28回2/3」自責点0継続中≫今季の「投手・大谷」は3月31日のガーディアンズ戦で初登板し、6回1安打無失点、6奪三振で初勝利を挙げた。2度目の4月8日のブルージェイズ戦は勝敗は付かなかったが、6回4安打1失点(自責点0)。岡本を今季自己最速100.1マイル(約161キロ)で空振り三振など圧倒した。防御率は0.00をキープ。昨年8月27日からの連続無失点は「24回2/3」で途切れたが、連続自責点0は継続中で、現在メジャー最長の「28回2/3」に伸ばした。岩隈と大谷自身が持つ日本投手先発最長記録の「31回2/3」まであと3回と迫り、次回15日(日本時間16日)のメッツ戦先発で挑戦する。
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