MLB選手会トップ、サラリーキャップ導入案は「核爆弾」 オーナー側の狙いは「利益と球団価値の増大」

[ 2026年10月25日 08:10 ]

MLB選手会のブルース・マイヤー専務理事(撮影・杉浦 大介通信員)
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 MLB選手会のブルース・マイヤー専務理事が、球団オーナー側のサラリーキャップ(年俸総額上限制度)導入案を「核爆弾」と表現し、強く批判した。24日(日本時間25日)、AP通信が報じた。

 マイヤー専務理事は「リーグとオーナーたちは、野球や選手、ポストシーズンの素晴らしさではなく、自分たちの商品が壊れていると消費者に訴えることに力を注いでいる」と指摘した。機構側は2027年のぜいたく税計算上の年俸総額の上限を2億4530万ドル(約384億8000万円)とし、選手1人への支出をチーム総額の15%以内に制限する案を提示。FA契約も最長6年、総額2億6500万ドル(415億7000万円)が上限となる。

 マイヤー専務理事は「サラリーキャップという核爆弾の要求がなくても、今回の交渉は厳しいものになった」と反発。「オーナーたちが求めているのは、利益と球団資産価値の増大だ。それを選手たちと分け合う必要はないからだ」と主張した。

 さらに「戦力均衡のためではない。何十年も前から、選手の年俸と移籍の自由を人為的に抑え込む制度を求めてきた」と批判。経営側が提示したFA資格取得の早期化やシーズン154試合への短縮などについても、すべてサラリーキャップ導入と結びついているとして「それ以外は茶番にすぎない」と切り捨てた。

 今年は年俸総額19位のブルワーズと25位のレイズがワールドシリーズに進出。専務理事は「パイレーツがブルワーズやレイズと同じことをできない理由など、まったくない」と述べ、現行制度でも小規模市場の球団が成功できることを強調した。選手会側は、FA資格や年俸調停権の拡大、最低年俸のほぼ倍増、収益の多い球団から少ない球団への分配額引き上げなどを要求している。

 現行の労使協定は12月1日に失効し、球団側は直ちにロックアウトに踏み切ると予想される。1994年にはサラリーキャップ導入をめぐる対立が長期ストライキに発展し、ワールドシリーズが中止となった。選手会は今回も譲歩しない姿勢を鮮明にしている。

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