山梨学院では三塁手…なぜ富士大・梅村団は1年春からレギュラー捕手に?急成長の裏に横山悠&渡部海の教え

[ 2026年6月11日 22:39 ]

全日本大学野球選手権準々決勝   富士大2―3国学院大 ( 2026年6月11日    神宮 )

富士大・梅村団
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 全日本大学野球選手権は11日、準々決勝4試合が行われ、富士大は2―3で国学院大に競り負けた。

 2回に4安打を集中させて2点を先取するも、5回に1点差に迫られると、8回に国学院大の石野の2ランで逆転された。

 1年生ながら全3試合にフル出場した梅村団捕手は先発した角田、救援の古堅、細野を懸命にリード。それでも「戦国東都」の覇者には一歩及ばなかった。富士大で迎えた最初のシーズンを全国舞台の神宮で終え、感謝の言葉を続けた。

 「本当に先輩方のおかげで、こういう大舞台で3試合に出場することができました。(決勝点の2ランは)一番良いボールを投げた結果ですが、自分の配球に課題があると思います。この経験を必ず自分のモノにして、絶対に借りを返せるような選手になりたいです」

 山梨学院では主に三塁手として3度も甲子園に出場した。ただ、中学時代まで捕手をしていたことを知った富士大・安田慎太郎監督は「セカンド送球を見せてもらった。もうその一球でキャッチャーだと。ピッチャーに信頼されそうな人間性だったので“この人間性ならば1年生から(マスクを)かぶれるな”と思いました」と扇の要として迎え入れた。
 梅村は高校でのブランクがありながら富士大では1年春から捕手のレギュラーに定着。今秋ドラフト1位候補として知られる右腕・角田らが繰り出す切れ味鋭いボールを受け止める姿はとても「急造」には見えない。山梨学院時代からコンバートに向けた入念な準備を進めていた。

 「横山(25年高校日本代表、現立正大)という一番見本になる捕手がいたので、良いところを見てきた。(3年夏に)引退してからは横山に(捕手の技術を)教えてもらえたので、大学に入ってからすぐに先発できていることにつながっていると思います。内野手上がりの捕手だったので、ブロッキングの時に腰が浮いてしまっていたんですけど“いかに力を抜けるかで大きく変わる”と教えてもらったことが一番印象に残っていますね」

 チームメートに高校日本代表の正捕手がいたからこそ、猛スピードで捕手としての技量を高めることができた。さらに持ち前の積極性で、今秋ドラフトで1位候補に挙がる逸材捕手からも助言を受けていた。

 「青山学院の渡部さんを見本にしています。バッティングも人間性も素晴らしいと思います。(富士大で)練習試合をさせてもらった時に話を聞きにいきました。やっぱりスローイングに衝撃を受けましたので、試合後に“話を聞いてもいいですか”と。どういう意識でやっているんですかというお話をさせていただきました。やっぱり渡部さんのようなピッチャーの信頼を得られる選手になりたいと思っています」

 山梨学院で鍛えられた、たくましい肉体と緻密な野球を遂行できるインテリジェンス。そして高校日本代表のチームメート、そして大学No.1捕手からのアドバイスにより、1年春からレギュラーに定着する土壌を築いていた。

 「自分の力ではなくて、先輩方のおかげでこういう経験ができた。この悔しい負けを経験できた。この秋、必ずこの神宮球場に戻ってこられるように日々練習に取り組まないといけないなと思っています」

 充実の春を終え、早くも目線は秋に向いていた。(柳内 遼平)

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