仙台育英のライオンキング・田山 満塁弾を含む3安打7打点 プロ注目、4球団が視察

[ 2026年7月16日 05:00 ]

第108回全国高校野球選手権宮城大会1回戦   仙台育英21―0仙台 ( 2026年7月15日    仙台市民 )

<仙台育英・仙台>3回、満塁弾を放つ仙台育英・田山(撮影・五島 佑一郎)  
Photo By スポニチ

 第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は15日、29大会で181試合が行われた。22年夏の甲子園で東北勢として初優勝し、2年連続出場を狙う仙台育英(宮城)は仙台との2回戦で初戦を迎え、21―0で大勝した。今秋ドラフト候補に挙がる「4番・右翼」の田山纏(まとい)外野手(3年)が満塁弾を含む3安打7打点で打線を引っ張った。

 獅子のエンブレムを描いた学園旗から「ライオン軍団」と呼ばれる仙台育英。4番・田山はバットを持った右手を前へ伸ばし、「いくぞ!」と吠えてから投手と対峙(たいじ)する。小学1年から続けるルーティンだ。「自分に気合を入れるため。高校に入って一回やめようと思ったけど、打てなくなっちゃって」。夏初戦から大勝を呼ぶ咆哮(ほうこう)が響いた。

 3回2死満塁。ひと吠えして構え、フルカウントから6球目を右越えへ運んだ。「打った瞬間入ったと思った」。プロ4球団のスカウトの前で豪快な満塁弾を披露し、3打数3安打7打点。「相手の球に反応した結果が本塁打になった。狙っていたわけではない。追い込まれてからも冷静に対応できたのは成長した結果」と落ち着いていた。

 大事にする言葉がある。須江航監督からもらった「心は熱く、頭は冷静に」。打者一巡で12得点の初回は死球と右翼への適時三塁打で猛攻に参加。2回も中堅へ2点三塁打を放った。満塁弾で戻ったベンチでは須江監督から「これが高校最後の本塁打にならないように」と声をかけられ、身を引き締めた。

 西武などで活躍した星孝典氏(現東北学院大監督)を父に持ち「ライオンズブルー」の血を受け継ぐ星よつはマネジャー(3年)からは「猛獣ですね。打つし、吠えるし、バット投げる」と笑って称される「仙台育英のライオンキング」。高校通算24本塁打へ伸ばし、「甲子園は簡単には届かない。自分たちの野球を崩さずに次戦に臨みたい」と鋭い視線で見据えた。(片山 和香)

 ◇田山 纏(たやま・まとい)2008年(平20)6月4日生まれ、茨城県鉾田市出身の18歳。3歳から野球を始め、鉾田南中時代には江戸崎ボーイズでは主に投手や外野手としてプレー。仙台育英では外野手として1年秋からベンチ入り。遠投120メートル、最速148キロ。1メートル78、85キロ。右投げ左打ち。

 【記者フリートーク】仙台育英の強さの秘訣(ひけつ)の一つは須江監督の下で培われた高い言語化力だ。6月中旬に星マネジャーに弟子入りして“女子マネ体験”した際、練習試合のベンチに入って飛び交う言葉の質に驚かされた。

 たとえばブルペン捕手と須江監督の会話。救援投手を選ぶため投球練習をしていた2人の状態を尋ねられ、「自分は◯◯投手だと思います。(10点満点で)7点くらいです。今日一番いいのはスライダー、次は真っすぐです」と即答。なんと無駄のない会話だろう。星マネジャーも「入部してから、みんな話すのがうまくなっている」と証言。夏初戦もベンチでは高度なやりとりが繰り広げられていたはずだ。(アマチュア野球担当・片山 和香)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年7月16日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->