【甲子園】鳴門渦潮・西村大輝 新校名初勝利導いた10回完投 大会初サヨナラで18年ぶり初戦突破

[ 2026年8月10日 05:00 ]

第108回全国高校野球選手権 1回戦   鳴門渦潮2―1八王子実践 ( 2026年8月9日    甲子園 )

<鳴門渦潮・八王子実践>力投する鳴門渦潮先発の西村(撮影・松永 柊斗)
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 鳴門渦潮の投打二刀流・西村大輝(3年)の表情が初めて崩れた。今大会初のタイブレークとなった延長10回2死二、三塁。山本飛佑雅(ひゅうが=2年)のサヨナラ打の瞬間だ。

 完封目前の9回に同点こそ許したが10回5安打1失点で完投。鳴門工時代の08年以来、「鳴門渦潮」として甲子園初勝利をもたらす原動力となった。

 「甲子園で絶対に1勝すると決めていた。終盤になるほど気持ちが入る。アドレナリンというか。自分のボールを信じて投げるだけだった」

 49代表で唯一、徳島大会全5試合でDH制を使わずに優勝。この日も「3番・投手」で先発し「体力は心配ない。好きでやらせてもらってます」と128球の力投で応えた。

 試合開始から5球連続ボールで不穏な空気が漂ったが、2番打者を空振り三振に仕留めて冷静さを取り戻した。以降は右サイドから140キロ前後の速球を主体に押した。9回はあと1球で完封から失点したが、延長の10回2死満塁はしのいで流れを再び呼び込んだ。

 2012年に鳴門一と鳴門工が統合して現校名となった。17、24年の2度は、いずれも初戦敗退。三度目の正直で甲子園に新校歌を響かせ、15年から指揮を執る森恭仁監督も「感無量です」と言葉に熱を込めた。

 西村は打撃では3打数無安打。初回は1死二塁、3回は1死一、二塁の好機で凡退した。「打って点を取りたかった。ヒットは打ちたい」。時流にあらがう二刀流には、まだ続きがある。 (筒崎 嘉一)

 ▼鳴門渦潮山本飛佑雅(延長10回2死二、三塁から左翼にサヨナラ打)強い打球を打とうと反応したら、良いところに抜けていった。

 ▽無失策試合 1回戦の鳴門渦潮―八王子実践で記録。今大会2度目。

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