日本製鉄瀬戸内・向井地大 抜群の勝負強さで打線をけん引 都市対抗8強以上へ「勝利に貢献できる一打を」

[ 2026年8月25日 08:00 ]

都市対抗でも勝負強い打撃が期待される日本製鉄瀬戸内・向井地大
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 第97回都市対抗野球大会(東京ドーム)は8月26日に開幕する。3年連続35度目の本大会出場を決めた日本製鉄瀬戸内は、向井地大内野手(26)が打線をけん引。勝負強い打撃で、チームを上位進出へと導く。

 「チームとしてベスト8、ベスト4というところを掲げていますが、一戦一戦が勝負。勝利に貢献できる一打、打点を挙げられるようにベストを尽くします」

 近畿地区2次予選では4番打者として、結果を出し続けた。全5試合に「4番・一塁」として先発出場。全ての試合で安打を放ち、計6打点を稼いだ。19打数9安打の打率・474。堂々たる成績を残した中で向井自身が印象に残る一打として振り返ったのは、第3代表決定トーナメント2回戦・日本生命戦の第3打席だった。

 「会心の当たりではなかったですが、状況を整理した中で打てたのが良かった。これまでは“絶対に打ってやろう”と悪く言えば欲が出ることがあったんですけど、今年は後ろにつなぐことであったり、四球を取ることも考えていて、その分、余裕を持って打席に入れています」

 3―4で迎えた5回1死一、三塁。カウント1―2と追い込まれながらも、5球目の内角低め直球を左前同点打とした。向井の一打で勢いづいた打線は、この回一挙6得点。14安打11得点の猛打で、難敵との一戦を制した。

 勝負強い打撃は、日々の取り組みの成果だった。フリー打撃の際は自ら得点圏の状況を設定。「どういう打球を打てば、走者を返せるか」ということを追求してきた。いたずらに遠くへ飛ばすような自己満足の打撃は必要ない。試合のための練習を繰り返してきたことが、向井をもう一段、上のレベルへ押し上げた。

 左股関節の手術などがあり、過去2シーズンは万全の状態ではなかったが、得がたい経験を手にすることができた。代打出場が中心だった昨季。臨時コーチとして指導に訪れた元阪神の桧山進次郎氏から、結果を出すための極意の一端を教わった。

 「代打は1打席しかないから、1球目で捉えないといけない。そのためにはバッティング練習の初球にこだわっていた。どんなに時間をかけても良いから、自分のルーティンをしっかり行って1球目を打ってほしい」

 試合の際、向井が打席の足場を丁寧にならすのは、今も桧山氏の金言を大切にしているからだ。大舞台でも、そのスタイルは変わらない。準備を重ねて、東京ドームでも快音を放つ。

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