ソフトバンク 南海時代以来60年ぶりV3 小久保監督「感無量」ホークス誕生の地・大阪で歓喜の7度舞い

[ 2026年9月18日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7─1オリックス ( 2026年9月17日    京セラドーム )

<オ・(23)>リーグ3連覇を飾り、胴上げされる小久保監督(撮影・松永 柊斗)
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 優勝マジックを2としていたソフトバンクは17日、オリックス戦で9連勝を飾り、2位の西武が敗れたため3年連続24度目(1リーグ時代を含む)のリーグ優勝を決めた。球団誕生の地・大阪で7度舞った小久保裕紀監督(54)は史上3人目の就任1年目からのリーグ3連覇。球団にとって福岡移転後では初の3連覇で、南海時代の1966年以来60年ぶりの快挙を成し遂げた。10月14日からのクライマックスシリーズ・フ ァイナルステージを勝ち抜き、2年連続 日本一を目指す。

 独走のまま「終着」した。昨年に引き続き、球団誕生の地・大阪でのV。和歌山県出身で、南海電鉄沿線で育った小久保監督が宙を舞う。今季は「減速」せず突っ走った。

 「関西には縁があるなと個人的には思っています。大阪を本拠地とし福岡に移転してからなし得ていない目標を達成できて感無量」

 春から「快速」だったわけではない。緊急ミーティングで、ねじを巻いたのもこの大阪だった。5月20日のオリックス戦で敗れ、借金2の4位に停滞。8失点での大敗だったが、野手に向けて「去年は投手に抑えてもらったから、今年は野手がやろうよ。7点取られたら8点取ろう」と語りかけた。この言葉がまるで特効薬となる。

 5月24日に「王貞治レガシーデー」として開催した一戦は、全選手が監督時代の背番号「89」をつけた。福岡移転当初は「大阪帰れ」などとファンから心ないヤジも飛んだが、新たな本拠地で王球団会長の存在を抜きには語れない。初回4失点から逆転し7―6で勝った。「目に見えて潮目が変わったのがレガシーデー」と言う。この時期に長打力のある「1番・正木」が定着し、近藤、栗原、柳田の破壊力が倍増した。

 現役時代の01年と12年にはね返された3連覇への挑戦。“厳しさ”を前面に出した。オープン戦最後の広島戦で適時失策の笹川は開幕1軍内定を取り消す厳しい処分だった。「期待し続けたからこそ、がっかりした」。自身も、目を赤くして降格を告げた。

 マジック37が初点灯した8月5日の日本ハム戦。ヒーローインタビューには決勝2ランの野村が指名されるも直前で制止させた。三塁守備で適時失策を犯していた。打ってもゼロにはならないこともあると示し、数日後には再調整を命じた。

 新4番の栗原は8月9日の西武戦をアレルギー症状により欠場。不振の時期とも重なり「逃げたように感じた」と次戦から5試合4番を外した。自身もダイエー時代の99年に極度の不振によるストレスを抱えながら4番を務めた。歯を食いしばってほしかった。小久保監督も「野球人として成長する上で必要なシーズンになった」とうなずいた。

 9月1日は栗原の失策もあって日本ハムに敗戦。試合後、報道陣に「何とでも書いてください」と投げやりな発言をした選手会長を翌日、呼び出した。小久保監督も現役時代、ミス後に同様の振る舞いをして当時の王監督にしかられた。師の言葉を借り「ファンあってのプロ野球」と4番打者の心得を諭した。

 就任1年目からの3連覇は史上3人目。6月30日に首位に再浮上してからは気がつけば独り旅の、まさに「電車道」だった。(井上 満夫)

 ○…ソフトバンクが9連勝で優勝を決めた。V決定まで9連勝以上は23年阪神(11連勝)以来、パでは58年西鉄(13連勝)以来68年ぶり2度目。球団では南海時代の55、61年の6連勝を抜く最多連勝でのゴールとなった。また、9月17日の優勝決定はパでは17年ソフトバンクの9月16日に次いで15年ソフトバンクに並ぶ2位タイのスピードだ。

 ○…ソフトバンクが南海時代の64~66年以来60年ぶり3度目となる3連覇。パの3連覇以上は21~23年のオリックスに次いで9度目。3年連続80勝以上でのV3は球団初。パでは90~92年の西武(81→81→80)以来2度目となった。また、小久保監督は就任1年目からリーグ3連覇。新人監督からのV3は86~88年の西武・森祇晶監督、21~23年のオリックス・中嶋聡監督に次いでプロ野球史上3人目の偉業だ。

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