阪神・佐藤輝明 サプライズ胴上げ甲子園で3冠王の前祝い3度舞った「良い経験になりました」   

[ 2026年10月7日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神2-1広島 ( 2026年10月6日    甲子園 )

<神・広(24)>胴上げされる佐藤輝(撮影・亀井 直樹) 
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 阪神は6日、球団初のセ・リーグ連覇達成後、初めて甲子園で広島戦に臨んだ。初回に佐藤輝明内野手(27)が決勝の先制適時打。2リーグ制以降、球団初の2年連続シーズン20度の勝利打点でチームを勝利へとけん引した。試合後の優勝セレモニーでは藤川球児監督(46)が「V2」を示すピースサインを掲げ、7度宙を舞った。

 サプライズの胴上げだった。チームメートの後押しを受けて藤川監督、村上の次に主砲・佐藤輝も宙を舞った。

「胴上げは初めてでした。良かったですよ。良い経験になりました」

 体重96キロの体は持ち上がりにくくても、3度の胴上げは3冠王をほぼ手中に収める男の前祝いだったのかもしれない。3日に球団初のセ・リーグ連覇を達成。優勝マジック「1」で迎え、デーゲームで広島戦に敗れたものの、同日のナイターで巨人が敗れたことで優勝が決まった。凱旋試合となったこの夜も存在感は別格だった。

 初回2死二塁からの打席でいきなり魅せた。相手先発はルーキーの工藤。その初球だった。高めに浮いた149キロ直球を鮮やかにはじき返した。

 「今日の試合を勝ちきれるように、初回からいいバッティングができた」

 打球速度174・3キロで飛び出した痛烈な一打はあっという間に中堅へ抜けた。二走・近本を本塁へ迎え入れたこの一打が、球団では初となる2年連続のシーズン20度の勝利打点となった。打撃成績もさることながら、チームの勝利のためにコツコツと積み上げてきた勝利打点は“大台”に達した。

 勝利打点と比例するように積み上げた打点はシーズンの自己最多をさらに更新する106打点。通算では518まで伸びた。清原和博、長嶋茂雄らレジェンド打者を追い抜いてきた入団6年目までの通算打点はついに若大将・原辰徳を超えた。球団最高とも言える勝負強さをこの夜も発揮し、チームは優勝決定後初めての勝利。本拠地・甲子園でのシーズン負け越しも回避した。

 打率・311、39本塁打、106打点。3冠王獲得は目前でも、“有終の美”を飾り、気持ち良くポストシーズンへ向かいたい。この夜は計4打席の中でポール際へ放った2度の大飛球は、いずれもファウルとなり悔しそうな表情を浮かべた。昨季はシーズン143試合目で決めた“大台”の40発。まだ、残り2試合も残されている。 (石崎 祥平)

 【今季20度目の勝利打点】○…佐藤輝(神)が初回に決勝の中前打を放ち、今季20度目の勝利打点を挙げた。昨季も20度のV打をマークしており、2リーグ制以降にシーズン20V打を複数回は63、64年野村克也(南海)、63、66年長嶋茂雄(巨)、70、78年王貞治(巨)、08、09年小笠原道大(巨)に次いで5人目で球団では初。2年連続は、野村と小笠原に次いで3人目となった。

 【プロ6年目歴代2位の通算518打点】○…通算打点を518に伸ばし、プロ6年目の選手では原辰徳(巨)の517を抜き、中西太(西鉄)の526に次ぐ2位に浮上した。

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