伊東勤氏 何としても抑えなきゃいけない場面でのDeNAバッテリーの甘すぎるリードが致命傷に

[ 2026年10月29日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2026第4戦   DeNA2―4ソフトバンク ( 2026年10月28日    みずほペイペイD )

<ソ・D>4回、柳田に勝ち越し適時打を打たれたDeNAバッテリー(撮影・岡田 丈靖)
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 【伊東勤 視点】勢いで日本シリーズの舞台に立ったDeNAだったが、王者ソフトバンクの分厚い壁にはね返された。初回佐野の2ランで先制。怖い近藤も2三振と抑え込んだ。だが4回。バッテリーの甘さが出て一挙に3点を奪われ逆転された。

 2死二塁。DeNAベンチは栗原を申告敬遠。何としても抑えなきゃいけない場面だ。初球、2球目とシンカーでファウルを打たせて0―2。いい形で追い込んだ。3球目は外角に外す直球でボール。4球目。シンカーか内角をえぐる直球で勝負にいくと思った。だがバッテリーは真ん中高めの直球を選択。完全なボールか、あわよくば引っかかってくれればという考えだったと思う。これが外角高めにすーっと入った。山本祐はうまくおっつけて右翼線への同点三塁打。平良は高めで勝負する投手ではなく揺さぶりで勝負するタイプだけに、4球目は内角勝負でいい。結果的に甘すぎるリードが致命傷になった。

 ソフトバンクの層は厚い。V9巨人や私のいた西武の黄金時代はレギュラーが固定されて連覇してきた。だがソフトバンクは違う。MVPの正木も庄子も昨年ほとんどシリーズ出場機会がなかった。近藤、栗原、柳田で点が取れなくても彼らのバットで勝ちを引き寄せる力がある。前田悠ら投手陣も含め新陳代謝を繰り返しながらチームが進化している。育成組織は12球団一。4、3、2軍からはい上がってきた選手が、一瞬のチャンスをつかむ。メジャーリーグのような競争から生まれる強さ。王座は簡単に揺らぎそうにない。(スポニチ本紙評論家)

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