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【ボクシング】日本連盟・仲間会長「最も秘匿されるべき個人情報」女子選手への遺伝子検査義務化に疑念

[ 2025年8月28日 13:48 ]

会見に臨む日本ボクシング連盟の仲間達也会長
Photo By スポニチ

 日本ボクシング連盟の仲間達也会長(44)が28日、東京都内で会見を開き、国際統括団体ワールドボクシング(WB)主催で初めて行われる世界選手権(9月4~14日、英リバプール)を前に同団体が女子選手の遺伝子検査を義務化したことについて、「難しい問題があるが、もう少し丁寧であってほしかった」と述べた。

 昨夏のパリ五輪では、23年の世界選手権では性別をめぐる資格検査で不合格だったとして失格となった2人の選手が国際オリンピック委員会(IOC)によって出場が認められ、いずれも金メダルを獲得。ただ2人の出場については、世界中でさまざまな論争が起きていた。

 こうした問題を受け、ガバナンス不全や財政問題を抱え、23年にIOCから統括団体の承認を取り消された国際ボクシング協会(IBA)に代わり、今年2月に暫定承認されたWBは、5月に性別適格性検査を義務づけると発表。ただ、各国内競技団体に正式に通達があったのは7月21日とわずか1カ月前だったといい、日本ボクシング連盟も対応に追われたという。

 医師でもある仲間会長は、「遺伝子情報は最も秘匿されるべき、保護されるべき個人情報。それを突然、大会に出場するから調べて下さいと(WBに)完全に丸投げされた。遺伝子検査を個人に要求することが、倫理的にも許されるのか」と疑念を表明。情報管理や、望まない結果だった場合の選手の精神的ケアなど、全てを各国内統括団体に委ねてきたWBの対応を、強い口調で断じた。

 日本連盟では国立スポーツ科学センター(JISS)の専門家と協議。検査を受ける必要性や、被りうる不利益に関する同意書を作成し、今大会の女子代表5人、補欠1人の計6人に提示。同意書の提出を経て、検査を実施したという。仲間会長によれば、「受けないとどうなるかという問い合わせはあった。同意書の提出も、返ってくるタイミングはまちまちだった。受け止めは選手それぞれだったという印象」といい、選手の心情を思いやった。

 WBは来年以降は男子選手の検査も義務化する予定。同様の検査は陸上の世界選手権(9月、東京・国立競技場)でも義務化されており、今後は性差でパフォーマンスが左右されやすい競技を中心に、広がりを見せる可能性がある。仲間会長は「日本のスポーツ界として、どういうプロセスを取るか、どのような形で情報管理するか。ガイドライン、システムを作るべき」と、競技団体の垣根を越えて、制度化や方針を打ち出すべきとの考えを示した。

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