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WBA新王者の増田陸「自分の中では堤選手が王者」“因縁”相手に敬意も「真の王者はどちらか決めたい」

[ 2026年7月21日 14:28 ]

<トリプル世界戦一夜明け会見>記者会見を行った増田(撮影・島崎忠彦)
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 世界初挑戦でボクシングWBA世界バンタム級王座を獲得した新王者の増田陸(28=帝拳)が一夜明けた21日、都内の所属ジムで会見した。

 両目上の傷跡が激闘を物語っていた。試合後、負傷した左目上4針、右目上を6針縫ったと言う増田は、全身の筋肉痛とともに朝7時ごろに起床。「勝ったという事実にホッとして、もっと強くなりたい気持ちになった」と初挑戦で奪取したベルトを手に笑みを浮かべた。

 20日、両国国技館で行われたWBA世界同級正規王座決定戦で元WBC世界フライ級王者で同級2位の比嘉大吾(30=志成)に12回2―1判定勝ち。冷静な試合運びで強打者対決を制し「中盤以降は倒しにいかずポイント取るボクシングに切り替えられた。精神面では全ラウンド冷静に戦えた」と振り返る。

 それでも「プラン通りの戦いは100%できなかった。まだまだ距離感やリードの使い方、左のタイミング、パンチのバリエーション、使い方。課題はたくさんある」。“宝刀”の左ストレートが不発に終わったことには反省の言葉を並べるが「勝つことで次につながる。12ラウンド試合ができたことが大きな経験」と前を向く。比嘉からは「最高の試合をありがとう」と言葉を贈られたと言い「これからも勝ち続けて、このベルトにふさわしいようなボクシングを目指して精進したい」と誓いを新たにした。

 WBA正規王者となり、休養王者・堤聖也(30=角海老宝石)との団体内統一戦に前進した。それでも増田にとっての真の王者は堤だという。

 「WBAのベルトがここにあるが、さかのぼって見たときに経緯を含めて自分の中で堤選手がチャンピオンという認識」。24年10月に王者・井上拓真(大橋)に3―0判定勝ち。下馬評覆す勝利を挙げ、以降も比嘉大吾、ノニト・ドネア(フィリピン)相手にベルトを防衛。ドネア戦で負った顔面の負傷が完治していないと診断され休養王者となったが、堤には敬意を表す。「そこに挑戦して勝ってクリアすることで真正性が高くなる」と話すと「真のチャンピオンはどちらか、戦って決めたいと思っている」とメッセージを突きつけた。

 23年8月の日本タイトルマッチで敗れた“因縁”の相手にリベンジを目指すが「リマッチ」と表現する。当時は「根性に頼ってボクシングをしていた」と振り返るが「今は割と頭を使ってできるようになった。駆け引きや作戦、戦術、こまかいスキルも身についた。そこで勝負したい」と自信をのぞかせる。

 今後は地元・広島に帰省。山や海で自然に触れ、リフレッシュを予定する。「一つの試合のパフォーマンスで歴史に残るような試合をしたい」。世界王者の理想像を語った新王者は、しばしの休養を経てから再スタートを図る。

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