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大橋ジムの逸材・藤木勇我 尚弥以来の超異例ノンタイトル戦前の練習公開 大橋会長は次戦タイトル挑戦示唆

[ 2026年8月20日 15:26 ]

プロボクシング61キロ契約8回戦   藤木勇我(大橋)《6回戦》ジュフェル・サリナ(フィリピン) ( 2026年9月2日    横浜BUNTAI )

ストレッチをする藤木(撮影・篠原 正樹)
Photo By スポニチ

 24年U―19世界選手権60キロ級金メダリストでアマ9冠の「THE KING」藤木勇我(18=大橋、1勝1KO)が20日、横浜市内の所属ジムでプロ2戦目に向けた練習を公開した。

 藤木はWBA世界ライトフライ級1位・吉良大弥(23=志成)とWBA世界ミニマム級2位・石井武志(26=大橋)がともに世界初挑戦する、9月2日のダブル世界戦(横浜BUNTAI)のアンダーカードに出場する。1ラウンドずつ披露したシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちでは得意の切れ味鋭いジャブからの強打を遺憾なく発揮。「通過点としか思っていないが、この試合に勝たないと次にも進めないと思っている。気持ちをが前面に出る試合になる」と闘志をギラつかせた。

 世界戦はおろか、タイトル戦でもない“ルーキー”が世界戦前の公式行事に登場するのは超異例。大橋ジムでは井上尚弥が13年のプロ3戦目で行って以来だ。ジムからの大きな期待を背負うスーパーホープは「プロ2戦目でこれだけ注目してして、期待してもらっている。その期待に試合で応えたい」と自覚も口にする。

 所属ジムの大橋秀行会長(61)はサプライズも用意。「この試合が終わった時点で“大きな試合”を発表したい。期待していただきたい」と藤木の3戦目での地域タイトル挑戦を示唆。「もし(内容が)変だったらなくなる」と注文も出したが、藤木自身は「早く大きな試合をやりたかった。もうめちゃくちゃ嬉しい」と率直な思いも口に。それでも「今は2戦目に集中している」と一戦必勝で初のタイトル挑戦につなげる決意だ。

 6月のデビュー戦ではタイのスーパーフェザー級王者に2回TKO勝ちし、鮮烈なデビューを飾った。それでもディフェンスを意識するあまり自己評価は「30点」と厳しかった。スーパーフェザー級を主戦場とする対戦相手のジュフエル・サリナ(28=フィリピン)戦に向け、同門の東洋太平洋ライト級王者今永虎雅(26)らとの約80ラウンドのスパーリングをこなし「アマチュアの頃に出してたパワーとプレッシャーのかけ方、そういう部分で戦えたら。デビュー戦では自分のボクシングを見せずに終わってしまったので、2戦目では自分の持ち味を前面に出して、気持ちを見てほしい」とさらなる成長を予告した。

 大橋会長が「内容を見れば、すぐに(世界に)行ってもいい」とうなるスパーの仕上がり。それでも世界でも層の厚い中量級。じっくり経験を積ませる意向で、来年にも“本場”米国での武者修行を計画する。

 同階級で“国内最強”の呼び声高い、WBA世界スーパーフェザー級4位の兄・駿斗(27)とWBA世界フェザー級9位で5戦5勝の弟・麗斗(23=ともに志成)との対戦希望も明かす藤木。「勝っていかないと、注目も消えていく。まずは内容よく勝つこと。その勝った先にそういう試合が見えてくると思うので、一つ一つ勝っていきたいな」と世界までのルートを地道に進んで行く。

 ◇藤木 勇我(ふじき・ゆうが)2007年(平19)12月25日生まれ、大阪市出身の19歳。元プロボクサーの父の影響で小1年から競技を始める。興国高では全国大会を全制覇し、23年のアジアジュニア選手権、24年の世界U19選手権で優勝するなど高校9冠を達成。アマチュア戦績は49戦全勝33RSC。1メートル70の右ボクサーファイター。

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