Sadie真緒、12年ぶりアルバム「PANDRA」に込めた決意 “12年の円環”を消し、5人で選んだ「メンバーファースト」

[ 2026年10月14日 12:05 ]

Sadie真緒、11年ぶり新曲でメロディーを8回作り直し 「昔の方が良かったね」への恐怖と向き合った「悪の花」
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 11年ぶりの完全新作「悪の花」を9月23日にリリースした5人組ロックバンド「Sadie」。その歩みは12月、12年ぶりとなるフルアルバム「PANDRA」へと続く。全曲新曲で制作される一枚を巡り、ボーカルの真緒がスポニチアネックスのソロインタビューに応じ、タイトルに込めた意味や、復活後に変化した5人の関係性について語った。(ヴィジュアル系特集取材班)

 「変わってはいないけど、変わったSadieの真骨頂が詰まったアルバムになるというのは間違いない」

 再集結以降、5人はセルフカバー作品で過去の楽曲と向き合い、現在の演奏力と表現力で自分たちの歴史を再構築してきた。その先に11年ぶりの新曲「悪の花」が生まれ、今度は全曲新曲のアルバムへ進む。

 「復活劇のセルフカバーも含め、この3年を経た今、Sadieってこういう状況で、こういうことをして過ごしてきたという道筋がきっと見えたと思うんです。そこで『悪の花』というものが出た。そしてアルバムは、変わってはいないけど変わった新生Sadieの真骨頂が詰まった形になるというのは間違いありません」

 その現在地は、アルバムタイトルにも表れている。

 「PANDRA」。一般的な「PANDORA」とはつづりが異なり、真緒はあえてアルファベットの「O」を外した。

 「『PANDORA』という字を見た時に、『O』という字が時計の円環のように見えたんですね」。最後にフルアルバムを発表してから流れた12年。その時間を意識しすぎず、新たな気持ちで作品を作るためだった。

 「12年という時の円環をあえて消して、新たな気持ちでこの作品を作ろうというのがあって、『O』を外した書体にしたというのが一つの理由です」

 過去を消すのではなく、そこに縛られず新しい作品を作る。「PANDRA」という6文字には、そんな意思が込められている。

 そして、12年の間に変わったのは5人の関係性でもある。

 「メンバー全員が『メンバーファースト』でいるというのが、復活してからの今、一番あるかなと思いますね」「復活からの方針として、メンバー各々が守るものがあって、そこでチームプレイをちゃんとしていきたいという部分がある」

 その分、物事を決めるには時間がかかる。「良くも悪くもめちゃくちゃ遅いんですよ」。

 それでも、全員が納得しないまま進むことは避けたいという。

 「そこに到達して全員がGOのサインを出した時には、すごいものが作れるんだろうなと思っています。誰かが我慢したり、納得しないまま進んだりすることをなくしたいというのが一番なので」

 活動の主導権を自分たちで持つ今、決断にも責任が伴う。

 「会社の組織の中にいるわけでもなく、自分たちでやっているので、主導権は自分たちにある」

 真緒は、それを強みでも弱みでもあると受け止めている。

 「そういったものとちゃんと向き合いながら前に進めているというのは、自分たちでやっている良きところかと思います」

 11年ぶりの「悪の花」でも、メロディーを何度も作り直し、5人が納得できる地点まで仕上げた。

 今度は、その姿勢を一枚のアルバムに注ぎ込む。「そういう部分で、次のアルバムを出せるというのは、きっといいものが生まれるだろうという喜びと楽しみがあります」。

 12年の円環から一歩外へ出て、5人全員が納得できる音を作る。「PANDRA」は、楽曲だけでなく、その作り方そのものにも、今のSadieを映し出している。

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