【玉ノ井親方 視点】想像できなかった大の里の連敗… 優位な形でも詰めを誤った

[ 2026年9月26日 19:47 ]

大相撲秋場所14日目 ( 2026年9月26日    東京・両国国技館 )

<大相撲秋場所14日目>突き落としで琴桜(左)に敗れた大の里(撮影・五島 佑一郎)
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 大の里が最終盤に入って連敗するとは、ちょっと想像できなかった。

 今場所は序盤こそ手探りの状態だったが、取組を重ねるごとに調子を上げてきており、良い時の横綱に戻りつつある印象だった。

 しかし、何が起きるか分からないのが相撲の怖さ。琴桜戦も13日目の霧島戦と同じように、優位な形をつくりながら、詰めを誤った。

 立ち合いですぐに右を差し、左でおっつける形になった。しかし“差した方に出ろ”が鉄則なのに、真っ正面に出ていってしまった。大関に左に回り込まれて足がついていかず、バランスを崩して突き落としを食らった。

 右を差せたことで喜び勇んで出ていったようだが、大関の体の柔らかさにしてやられた。ケガで優勝から遠ざかっていることもあって、早く決めたいと気持ちが、はやってしまったのだろう。相撲に勝って勝負に負けた一番だった。

 これで安青錦に3敗で並ばれた。あすの千秋楽は直接対決で勝った方が優勝だ。

 安青錦は足首に不安を抱えているが、しっかりまわしを取って、頭をつける自分の相撲が取り切れている。7日目から8連勝で、尻上がりに相撲内容も良くなっている。

 両者の今の状態を見比べると、大関に勢いがあるように思える。しかし、過去の対戦成績は4勝1敗と横綱がリード。勝負のポイントは立ち合いで当たった後の流れをどうつかむかだろう。

 安青錦はまわしを取ってくらいつきたい。離れて取ると、どうしても足の感覚が戻っていないところがあるため、そこが気になる。一方の大の里は右を差して左からのおっつけで一気に前に出たい。

 いずれにしろ、両者が力を出し切った好勝負を期待したい。(元大関・栃東)

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