阪神・藤川監督 秋季C合流初日“リリーフ塾”開講 木下里都に“火の玉エッセンス”注入 「膝折るな」

[ 2025年11月5日 05:15 ]

<阪神秋季キャンプ>木下(左)に直接指導する藤川監督(撮影・中辻 颯太)
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 阪神・藤川球児監督(45)が4日、高知県安芸市での秋季キャンプ第1クール最終日に合流し、早速“リリーフ塾”を開講した。来季2年目を迎える木下里都投手(24)を指導。球威アップにつながる投球フォームを伝授した。最大のテーマである右の救援投手育成に着手した。

 藤川監督の行動は早い。日本シリーズ終了から間髪入れずに安芸に入り、合流初日に「右の救援育成」というテーマに即、着手した。アドバイスを送った一人が昨秋ドラフト3位の木下。「膝を折るな」、「今のはきれいに立てている」。指導の声が、ブルペン脇にいた報道陣まで伝わった。

 投げ終わりの姿勢と軸足の使い方を主に伝えた。後者の「右膝を折らない」という意識は、自身が飛躍するきっかけになった修正点でもある。03年、当時の山口高志2軍投手コーチ(現関大アドバイザリースタッフ)とともに右膝を曲げないように矯正したことが、「火の玉ストレート」誕生につながった。そのエッセンスを注入した。

 「木下はホームのベース板のところでボールの強さが伝わり切ってない。彼は投手経験が浅いので、投手としてのボールの強さがまだ出てきていないところがありますから」

 最速157キロの直球の質を上げるために、この日は途中から捕手を2歩ほど下がらせ、投球間の体感距離を長くさせた。「ベース板上の強さを出すための方法論ですね」。重点的にレッスンをした。

 今春キャンプ以来の直接指導を受けた木下は新しい方向性が見え、声が明るかった。「例えば(石井)大智さんの真っすぐは伸びがあってベース板の上で本当に強い。自分の真っすぐはそうじゃないけど、そういう球を投げたい気持ちはある」。教えられたことを体に染みこませようと、午後はフォームチェックに時間を割いた。

 1年目の今季は1軍で11試合を経験した。その上、安芸では早速指導を受けたのは、指揮官の期待の表れに他ならない。「右の速球派は他にも候補がいる、椎葉だったり、工藤だったり、石黒だったり。一つでも自分が飛び抜けられる要素を持てるように頑張りたい」。空いている枠はせいぜい一つだけ。絶対に負けられない。(倉世古 洋平)

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