阪神・高橋遥人“V吉兆”開幕9連勝「長いイニングを投げ切れて、めっちゃうれしいです」単独首位導いた

[ 2026年6月22日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2026年6月21日    横浜 )

<D・神(10)>完投勝利にガッツポーズの高橋(撮影・村上 大輔)
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 阪神の高橋遥人投手(30)が、21日のDeNA戦に先発し、5安打1失点で完投勝利を挙げた。これで開幕から9連勝となり、85年中田良弘以来、先発のみでの達成は37年秋の御園生崇男(11連勝)以来となった。開幕9連勝以上の投手が出た年は5度中4度がリーグ優勝を達成。吉兆データ通り、「Vの使者」がこれからも虎を勝たせる。チームは3連勝で、リーグ単独首位に浮上した。

 この男は、とどまることを知らない。高橋が、9回5安打1失点。今季初対戦となったDeNAをも撃破し、球団左腕では初となる開幕9連勝を決めた。最後の打者・蝦名を中飛に仕留めると、はにかんだ表情を見せつつも、両手でガッツポーズを掲げた。

 「長いイニングを投げ切れて、めっちゃうれしいです」

 お立ち台では素直に喜びを表現した。20年11月以来の横浜登板で、5月6日の中日戦(結果は完封勝利)以来の完投勝ち。要所を締めてつかんだ。初回は無死一、二塁で佐野を二ゴロ併殺に仕留め、2―0の6回1死一、二塁では宮崎を遊ゴロ併殺。いずれも得意のツーシームで注文通りのゴロを打たせた。「ツーシームは本当にいつも助けてくれる」と信頼する伝家の宝刀を駆使し、DeNA打線に反撃を許さなかった。開幕9連勝以上の投手が出た年は、過去5度のうち4度優勝している。心強い吉兆データ。チームを単独首位に導いた高橋もここから「Vへの使者」となるべく、チームを勝たせ続ける。

 この日は師弟で好投を披露した。ファーム・リーグ、オリックス戦で、下村が7回1安打無失点と快投。同じトミー・ジョン手術を受けた間柄で、下村はよく、トレーニングルームで高橋に相談に乗ってもらっていた。右腕はいつも語る。「同じ手術をした人にしかわからないしんどさがあるんです。遥人さんには、自分のつらい事を打ち明けられる」。また高橋も、リハビリ期間中に背番号19とランニングメニューを共にし、多くを吸収した。「あいつの身体能力はすごい。いい投手は足が速いんで。走り方を教えてもらったり、僕の方が感謝しています」。互いに認め合い、尊敬し合う両腕が、“そろって”マウンドで躍動した。

 「もっともっとチームに貢献できるように、みんなに喜んでもらえるように、自分のためにも投げたいと思います」

 キャリア初の開幕ローテーション入りを果たしてから、すでに9勝。あっという間に白星を積み重ねた。自身初の2ケタ勝利はもはや通過点。秋には優勝という最高の景色を望む。 (松本 航亮)

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