広島・鈴木健矢 床田の代役が“光投” 3年ぶり6回投げて1失点に新井監督「ナイスピッチング」と絶賛

[ 2026年8月10日 05:05 ]

セ・リーグ   広島0―3DeNA ( 2026年8月9日    横浜 )

<D・広(18)>6回1失点の力投を見せた鈴木(撮影・会津 智海)
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 左肩の張りで出場選手登録を外れている床田の代役として9日のDeNA戦に先発した鈴木健矢投手(28)が、6回を被安打2の1失点と快投を演じた。チームは4度の得点機を生かせず11度目の零敗で2度目の5連敗。3位・DeNAに同一カード3連敗を喫し借金も最多18となったが、サブマリンの“快刀乱麻”ぶりは先発でもう一度見てみたい内容だった。

 白星を付けてあげたい内容だった。4回3失点で降板した5月28日のロッテ戦以来、今季2度目の先発マウンドに上がった鈴木が圧巻の投球を披露した。

 「しっかりストライク先行でいけました。相手バッターを見ながら、ずらしながらインコースも突いていけたと思います」

 4回1死からここまで出場3試合連続本塁打と“確変モード”の筒香に先制ソロを浴びた。ただ、失投はほぼこの1球のみ。ボールの緩急と高低、さらには投球フォームにクイックを織り交ぜて徹底的にタイミングを外した。アンダースローからの最速は131キロ。それでもDeNAの強力打線にフルスイングを許さず、自身3年ぶりの6イニングを被安打2の1失点、75球でスイスイと投げ抜いた。

 「意気に感じます」と臨んだ今回だが、調整自体は全く変えなかった。トレーナーにお願いしてランニングのメニューも中継ぎの登板日と同じ内容を継続したという。課題のスタミナはイニング間のキャッチボールを軽めにとどめることで温存。「調整期間はなかったんですけど、なるべくリリーフを休ませられるように投げました」とクレバーな思考でほぼ完璧にミッションを遂行した。

 再三の好機を逸したチームは今季11度目の零敗。今季2度目の5連敗で借金はワーストの18。同一カード3連敗は5度目で、相手の3位DeNAとは6ゲーム差、と数字を見れば前途は相当に厳しい。

 それでも、創意工夫しながら投げ抜いた投球をもう一度先発で見てみたい。「健矢は本当、ナイスピッチングだった。すばらしい。テンポもいいし、緩急もつけてタイミングを変えながら。何も言うことない」と絶賛したのは新井監督。次回登板は流動的だが、床田の回復状態次第では、もう一度、先発する可能性もありそうだ。(石塚 徹)

 ▼広島菊地原投手コーチ(好投の鈴木について)打者との距離の詰め方というか、投球フォームについてもいろいろやったりして、タイミングをずらすのは改めてものすごく上手。両サイドも高めも使って。今日はすごく良かったんじゃないかな。

 ○…広島・鈴木が今季2度目の先発で敗戦投手となったが6回2安打1失点。6イニング以上投げるのは日本ハム時代の23年6月9日阪神戦で6回無失点以来。自己最長投球回は22年8月11日西武戦の6回1/3がある。

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