巨人・松井新監督の現役時代の担当記者 喜怒哀楽を表に出さず 監督としての「本音」楽しみ

[ 2026年10月24日 05:30 ]

巨人・松井秀喜新監督就任

96年、両リーグMVPに選ばれたイチロー氏(左)と松井氏
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 松井秀喜は喜怒哀楽をあまり表に出さない。チームを率いる指揮官となったらどうだろう。かつての中日・落合博満監督のように常に泰然としているのか、恩師の「ミスター」長嶋茂雄監督のように全身で喜び、そして悔しがるのか。松井新監督が誕生して一番楽しみにしている部分だ。

 最初に取材したのは巨人現役時代の30年近く前。当時の「秀喜ちゃん」は20代前半だったが、大人びていてやたらと老成しているようなイメージだった。感情を抑える、強い意志で自分を律していると感じた。もちろん野球以外の「バカ話」はしたけれども、なかなか本音は見せてくれない。都内の自宅マンション駐車場の前で待ち構えて、マイカーに乗せてもらって東京ドームに行った。遠征先でも何度も食事に誘った。喜怒哀楽を出さない、その裏にある「ゴジラの本音」を聞いてみたかった。

 99年2月。オリックス・イチローがマリナーズに招待されてキャンプに参加していた時だ。雨の宮崎の室内練習場。他紙の番記者に見つからないようにこっそり近づいて、聞いてみた。「秀喜ちゃんもアメリカに行きたいんじゃない?」。答えは「行きたいねえ」。そして「言っちゃったなあ」とニヤリ。本音に触れた、と思った。そして松井は03年、言葉通りに海を越えてヤンキースに入団した。

 引退後も家族とともに米ニューヨークに住み続けた。これまで幾度となく待望論が浮上したが、仮に監督になれば少なくとも2月から10月までは日本で拘束される。マイペースな男は、そんな環境に身を投じることを望むだろうか、と思っていた。今、就任要請を受諾したということは、相当の覚悟を背負っているはず。52歳。選手を、チームを率いる立場となり、どんな「本音」をのぞかせてくれるだろうか。(97~99年巨人担当、03年大リーグ担当 鈴木勝巳)

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