元巨人軍広報・香坂英典氏 松井秀喜氏、1年目から見えていた「巨人を背負う自覚」

[ 2026年10月24日 05:30 ]

巨人・松井秀喜新監督就任

1年目の1993年、宮崎キャンプでフリー打撃を行う松井秀喜氏
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 松井は監督受諾のタイミングをずっと考えていたはず。人生の重い決断だから熟考しただろうね。ただ今の日本のプロ野球で、巨人がもう少しリーダーシップを取って引っ張っていく使命感は十分あるでしょ。長嶋さんの思いを一番知っているのは松井だからね。

 昨年6月8日、長嶋さんの告別式で松井が「監督が何を望んでいるか。(中略)先日“約束”という言葉を使いましたけど、これからの監督との対話で、監督が導いてくれるんじゃないか」と弔辞を読んだ。

 核心に触れた発言だったから驚いた。それも1対1ではなく王さん、原さん、中畑さんがいる前で。(監督就任は)長嶋さんが導いてくれたのかな。

 92年12月の入団会見から02年11月のメジャー挑戦会見まで約10年間、付き合ってきたから思い出は尽きない。初対面は学生服にニキビ面の高校生だから「ゴジラ」と思ったくらい。でも凄い19歳と感じたのは入団初年度のキャンプ初日。練習後、数え切れないほどの取材を終え一息ついたら、松井が番記者と宿舎前の喫茶店でお茶していた。「連れ出すなよ」と諭したら、番記者は「松井が“行こう”と言ってくれた」とか。他球団で4番やエースがネタ提供のためお茶とか言わないでしょ。当時から巨人を背負う自覚があったのかな。遅刻癖はあって、移動時など先輩がバスに乗っているのにガニ股でゆっくり現れて…。ずいぶん叱ったけど、そこは直らなかった。

 メジャー移籍会見でも自らを裏切り者と話したけど、私は海外FAを取って挑戦するのは権利だと話したよ。でも松井の気持ちも分かるから、凄くいたたまれない気持ちになった。それでも堂々と自分の道を選んで、自分の意見を言えるのは立派だった。(元巨人軍広報・香坂英典氏)

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