WSは「屋根付き球場対決」 打球が天井に当たったらどうなる? 球場ごとに異なる意外なルール

[ 2026年10月24日 08:00 ]

トロピカーナ・フィールド(AP)
Photo By AP

 ブルワーズとレイズが対戦する今年のワールドシリーズ(WS)には、珍しい共通点がある。両球団とも屋根付き球場を本拠地としていることだ。23日(日本時間24日)、米スポーツ専門局「ESPN」電子版が、球場建築というユニークな視点から今回の対決を紹介した。

 ブルワーズのアメリカンファミリー・フィールドは開閉式屋根、レイズのトロピカーナ・フィールドは固定式ドーム。実は今年の地区シリーズでは、両球場で打球が屋根の構造物に当たる珍しいプレーが起きた。ブルワーズの試合ではパドレスのタイ・フランスの飛球が屋根を支えるケーブルに接触。レイズの試合ではヤンキースのスペンサー・ジョーンズの飛球が天井下のキャットウォークに当たった。いずれも打球はグラウンドに落下し、野手に捕球されてアウトになった。

 興味深いのは、球場によってルールが異なることだ。アメリカンファミリー・フィールドでは、フェア地域の屋根やケーブルに当たってもインプレー。一方、トロピカーナ・フィールドには高さの異なる4つのキャットウォークがあり、下側2つにフェアの打球が当たれば本塁打、上側2つならインプレーとなる。上側の構造物に打球が乗ったまま落ちなければ二塁打だ。

 建築の専門家、オハイオ州立大学のベンジャミン・フラワーズ教授は、両球場を比較。野球専用に設計され、打球への干渉が少ないブルワーズの球場をB+、レイズの球場をC+と評価した。

 屋根の構造は守備にも影響する。トロピカーナ・フィールドでは天井の膜材とキャットウォークの影が重なり、外野手は飛球の距離感をつかみにくい。ある外野手は「思っているより後ろで打球を待つほうが安全」と証言した。ちなみに今年、構造物に当たった2つの打球は、速度がいずれも約170キロ、打球角度は44度と49度だった。屋根が勝敗を左右する可能性は低い。それでも、両チームが慣れ親しんだ特殊な球場環境が、世界一を争う舞台に思わぬドラマを生むかもしれない。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年10月24日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->