イチロー氏 巨人・松井新監督就任「腰抜かしました」と語る「相当の覚悟を持った決断だと思います」

[ 2026年10月25日 05:30 ]

2014年2月、キャンプ中に臨時コーチの松井秀喜氏(右)と談笑するヤンキースのイチロー
Photo By 共同

 マリナーズのイチロー球団会長付特別補佐兼インストラクター(53)が23日(日本時間24日)、シアトルで共同通信の取材に応じ、巨人の松井秀喜新監督就任に最大限の期待を口にした。

 「監督人事でこれだけ盛り上がるのは松井秀喜以外いない。覚悟を感じさせる決断。松井監督を軸にこれからの日本プロ野球が形成されていく、そんなイメージすら抱きます」

 就任の第一報には「(就任は松井監督の)家族がニューヨークで難しいだろうと思っていたので、腰抜かしました。相当の覚悟を持った決断だと思います」と驚きを隠せなかった様子だった。自身が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」の高校野球女子選抜との試合に松井監督が24年から参加し、交流を深めてきた。人となりについては「ジャイアンツの重厚感、品格、伝統をいつも心に置いて行動している」と評した。

 ヤンキースでもプレーした新指揮官とはプロとしての姿勢、価値観も一致。「お客さんはプロ野球に真剣勝負を見にきている。お客さんからどう見られているかを松井も僕も大事にしている」と語り、「こっち(米国で映像)で巨人を見たいというより、(東京)ドームに行って見たくなる。そんな気持ちにさせる、今回の人事です」とした。 

 【イチロー氏に聞く】

 ――同じチームで24年から一緒にプレー。
 「ジャイアンツの重厚感、品格、伝統を常に心に置いて行動している。ヤンキース時代もそうだった。この3年いろんな話をする機会があったが、僕とは何もかも違う。松井秀喜もそう思っていたんじゃないですか」

 ――どんな時に品格を感じたか。
 「例えば(会食の際に)僕がデニムの短パンとTシャツの時も、松井秀喜はジャケットを着てくる。“それはお店に対する敬意です”と言う。話を聞けば聞くほど、自分が恥ずかしくなる場面が多かった」

 ――プロとしての姿勢、考え方は一致。
 「今のプロ野球、試合中に相手チームの選手と仲良さそうな態度を取ったりする。お客さんがあってプロ野球が成り立っていると考えたとき、そんな気持ち悪いシーンはあってはならない。常に真剣勝負で、いつも見られている意識はどんな時代であっても大事。その普遍的な価値観を共有している」

 ――同世代の同志が伝統球団を指揮。
 「ジャイアンツの選手が規律正しく品格を持った集団であることは、一定世代以上の人たちにとってそうであってほしい要素。巨人軍はどの時代でも特別な存在であってほしい」

 ――チームの主力が抜ける。
 「痛過ぎる。痛恨の極みです。でもあの3年間がなかったら、ここまで(深く)交わることは永遠になかった可能性を考えると感慨深い。僕やチームメートにとってあの時間はまさに宝物だった。チームメートが巨人軍の監督、こんなに誇らしいことはありません」

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