【WS舞台裏⑤】レイズ本拠地の人工芝に驚きの秘密!ココナッツとクルミの殻を使用「最高の技術」

[ 2026年10月27日 14:05 ]

ココナッツとクルミの殻を使用したレイズ本拠地の人工芝(撮影・杉浦 大介通信員)
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 【WS舞台裏⑤】メジャーの本拠地には人工芝の球場が5つあるが、ワールドシリーズ(WS)の舞台となったレイズの本拠地トロピカーナ・フィールドは一味違う。グラウンドの緑色の人工芝には、一般的なゴムチップではなく、ココナッツの殻と砂を混ぜた素材を使用。さらに、オレンジ色のウォーニングトラックには、クルミの殻と砂を混合した「セーフシェル」と呼ばれる素材が敷かれている。

 レイズの野球運営部門シニアアドバイザーを務めるジョン・ダニエルズ氏は「私たちは最高の技術を取り入れようとしている。こうした素材を使用することによって、ボールがより自然芝に近く、安定した弾み方になるんだ」と笑顔で説明した。

 選手からの評判も上々だ。昨季までオリオールズに所属し、今季からレイズでプレーする外野手セドリック・マリンズは、以前の人工芝との違いを実感している。

 「ここに初めて来た頃、普通の単打になるはずの打球が跳ね上がって、僕の頭を越えていったんだ。信じられないようなことだったよ(笑)。でも、新しい人工芝はとてもいいね」

 利点は打球の弾み方だけではない。ウォーニングトラックの「セーフシェル」は、踏むとパリパリと音がするのが特徴。外野手は打球から目を離さずとも、足音の変化によってフェンスに近づいたことを察知できる。さらに、レイズの渡邊誉トレーナーは、質の高い人工芝によって選手の膝への負担が軽減されることも指摘。守備面だけでなく、コンディション維持にも効果が期待されている。

 ダニエルズ氏は「どの球場にもそれぞれ特色があるもの。私たちがこの芝に慣れていることは、対戦チームへのアドバンテージになり得るのかもしれない。ただ、それよりも私たちは単に、より質の高いものを目指しているということだよ」と胸を張った。

 資金力でヤンキースやレッドソックスに及ばないレイズにとって、スター選手の獲得以外にも創意工夫は欠かせない。打球の弾み方、守備のしやすさ、選手の体への負担まで考え抜く。足元の人工芝にも、限られた戦力で勝利を追求する球団の姿勢が表れていた。(セントピーターズバーグ・杉浦大介通信員)

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