広島ドラ3・野原元気 鯉党にお願い「しんちゃんと呼んで」 大瀬良との不思議な縁も告白

[ 2026年10月29日 05:05 ]

新井監督(左)からサイン入りドラフトIDを贈られ、笑顔でポーズをとる京産大・野原(撮影・長谷川 柚香)
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 広島からドラフト3位指名を受けた京産大・野原元気投手(22)が28日、京都市内の同大学神山キャンパスで、新井貴浩監督(49)らから指名あいさつを受けた。2度の挫折を乗り越えた最速152キロ右腕は、将来的に球界トップの投手になる誓いを立てた。大瀬良大地投手(35)との不思議な縁も告白。人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけにちなみ、「しんちゃんと呼んでほしい」と鯉党に呼びかけた。

 古都でたくましく成長を遂げた剛腕が、初対面の指揮官の前で力強く決意を示した。

 「球界を代表する投手になるのが目標です。3位指名という結果におごらず、日々の練習に手を抜かずにやっていきたいです」

 その強いまなざしとはっきりとした受け答えに、新井監督も「自分の考えを持った、本当にしっかりした子」とうなずいた。

 2度の挫折を乗り越え、不屈の精神ではい上がってきた。塔南(現開建)3年時にはプロ志望届を提出したが、無念の指名漏れ。大学3年時の12月には右肩の手術を経験。悔しい時期を過ごした。

 「良くない時こそ頑張り続ける大切さを学んだ。“何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く”というマラソン選手の高橋尚子さんの言葉が頭の片隅に残っていて、大学4年間でその言葉の重みを肌で感じ、野球以外の部分で成長できたかなと思っています」

 最速152キロの伸びのある直球と抜群の制球力を誇り、投手では最上位指名を受けた右腕。高校時からマークしていた鞘師智也スカウトは「コントロールはもちろん、メンタルの部分を一番評価している。長いプロ野球生活の中で不調時でも乗り越える力があると思います」と精神面に太鼓判を押した。

 話を聞いてみたい選手には大瀬良の名前を挙げた。「自分の兄の名前が大地。大瀬良さんの弟さんが元気という名前で、共通点がある」。兄弟が同名という不思議な縁があることを明かし、「チームの大黒柱として長年活躍されている秘訣(ひけつ)などを聞きたい」と目を輝かせた。プロ1年目の14年に10勝を挙げ、新人王も獲得した先輩からプロで生き抜くすべを貪欲に吸収する構えだ。

 自身の愛称にもこだわりを示した。「大学の時にクレヨンしんちゃんって言われたので(名前の)元気って言われるよりも今は、しんとか、しんちゃんって言われる方が多い。(ファンの方に)そう呼んでほしい」。新井監督からCマークの帽子をかぶせてもらい、実感が湧いてきた“鯉のしんちゃん”は元気よく腕を振り、まずは開幕1軍をつかみ取る。  (渕上 幹也)

 ◇野原 元気(のはら・げんき)2004(平16)9月20日生まれ、京都府出身の22歳。二条城北小1年から軟式野球を始め、二条中では軟式野球部所属。塔南(現開建)では甲子園出場経験なし。京産大では1年春からベンチ入り。2年春に3勝0敗、防御率0・75の活躍で新人賞の平古場賞を受賞。3年秋の龍谷大戦では初完投初完封。1メートル84、85キロ。右投げ右打ち。

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