柳亭小痴楽が2028年秋に六代目痴楽を襲名を発表 父が名乗った名跡が19年ぶりに復活

[ 2026年5月24日 14:48 ]

<芸協らくごまつり 小痴楽の楽屋ぞめき「生ぞめきスペシャル2026」>着物姿で生放送の準備を進める柳亭小痴楽
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 人気と実力を兼ね備えた落語芸術協会のホープ柳亭小痴楽(37)が24日、2028年秋に六代目柳亭痴楽を襲名すると発表した。同日放送のNHKラジオ「小痴楽の楽屋ぞめき」(日曜後1・05)の生ぞめきスペシャル2026で発表した。

 発表前には春風亭昇太のトランペットのファンファーレ演奏があり、昇太は「いいタイミングだと思いますよ」と話した。小痴楽は「これから、こういう人間になっていきますという会を開いていきます」と語った。

 落語界にビッグニュースが飛び込んできた。小痴楽は歯切れの良い江戸前の古典落語が幅広い人気を集める。一世を風靡(ふうび)した二つ目ユニット「成金」でも最年少ながら香盤が最も上の兄貴分として活躍し、集客力も抜群だ。芸協幹部をはじめ、都内寄席の席亭ら関係者の推挙も得て、「令和の痴楽」が誕生する。

 小痴楽は1988年に五代目柳亭痴楽さんの次男として産声を上げた。2005年に入門を申し出た途端に父が脳幹出血で倒れたため、桂平治(現・十一代目桂文治=58)に預けられ、「桂ち太郎」として落語家の道を歩み始めた。遅刻癖を理由に破門されて、父の元へ戻ったが、そんな矢先に父の五代目痴楽さんが2009年9月7日に腎不全のため57歳の若さで永眠。父の弟弟子・柳亭楽輔(73)の門下となった。

 直後に二つ目に昇進したのを機に三代目柳亭小痴楽を襲名。講談師の神田松之丞(現・六代目神田伯山=42)、桂宮治(49)ら落語芸術協会の二つ目11人によるユニット「成金」を結成し、人気を博した。協会の会長を務めた桂歌丸さん(2018年死去)にもかわいがられた。

 2019年には、芸協では15年ぶりとなる単独での真打ち昇進を果たした。その際にも六代目痴楽襲名を打診されていたが「まだ早い」と受けなかった。

 痴楽という名跡は、終戦後初の真打ちとして、「七・五調」で演じる新作「痴楽綴方狂室」などで知られる四代目が大きくした。四代目が93年に亡くなり、96年に四代目の弟子であった五代目痴楽さんが襲名した。気風の良い話しぶりで人気を博したが、05年3月に脳幹出血で倒れた。4年余りの闘病生活の末、09年9月7日に惜しまれつつ亡くなった。

 それから17年。新・痴楽の誕生が発表された。2年の準備期間を経て、小痴楽がどんな痴楽に成長するのか注目だ。

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