工藤静香 台湾で泣いた ファンにも届けた涙の熱唱 台風に泣いた 開催危機乗り越え3年ぶり公演  

[ 2026年10月26日 04:00 ]

台湾公演を行い、感極まりながら歌唱する工藤静香
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 歌手の工藤静香(56)が24日夜、台北国際コンベンションセンターで3年ぶりの台湾公演を行った。台風30号の影響で一時は開催が危ぶまれ、会場にたどり着けなかったファンもいた。そんな中でも集まった2500人の観客に、思わず目に涙を浮かべた。

 アンコールの最後に歌った「凛」。♪大事な人がいて 生かされている――。大切な人との絆を歌った曲だ。ペンライトを振って応援するファンの姿を見て思わず感極まり、言葉に詰まった。何度も涙を拭いながら歌い切ると、「ずっと笑顔で元気でいてね」と感謝を伝えた。

 数カ月かけて準備を重ねてきた。ただ大型台風が接近し開催の可否が見えず、予定を1日早めて22日に台北入り。23日に予定していたイベントは政府の決定で中止となり「残念な気持ちでいっぱい」と心境を明かしていた。公演開催も直前まで決まらず、前日も眠れない夜を過ごした。

 台湾全土でバスや電車がストップ。会場に来られない人も200人以上いた。そうした声もSNSで見ており「とにかく安全を最優先で」とファンの無事を祈っていた。そして24日午後にようやく警報が解除。「たとえ数人しかいなくても来てくれる人のために歌う」と覚悟を決めたが、多くのファンが会いに来てくれた。だからこそあふれた涙だった。

 ステージではそんなモヤモヤを吹き飛ばす熱いロックなパフォーマンスを届けた。スタンドマイクを振り回して情熱的に歌唱し「開心マ?(楽しい?)」「開心!(楽しい!)」とファンとのやりとりも。台湾は初の海外公演を行った場所で思い入れも深い。2023年に30年ぶりのライブを開催した際には「またカムバックします」と話しており、その約束を果たした。

 台湾では近年、昭和、平成の日本ポップスが流行。期待に応えるように、「慟哭」「嵐の素顔」など往年のヒット曲も織り交ぜて楽しませた。最後は「期待再見面!(また会いましょう)」と呼びかけ、笑顔でステージを後にした。  (吉澤 塁)

 《“約束通り”感激》22日に台北松山空港に到着した際は、入国ゲートを抜けると約200人の現地メディアやファンがずらり。「お帰り~」などの声援が飛び交い、サインを書くなどして交流を楽しんだ。35年来のファンでIT会社勤務の50歳男性は「3年前の“また会いましょう”という約束を果たしてくれてうれしい。これからもずっと大好きでいたい」と感極まった様子。来年はデビュー40周年の節目とあり「自分もできる限りいろいろなライブに顔を出したい」と話した。

 《到着が大幅遅れ 記者もドタバタ》記者も台風の影響で台北到着が大幅に遅れた。24日午後7時半開演の公演を取材するため、羽田空港を午前7時55分にたつ航空機に乗った。ところが、同10時半に到着予定だった台北松山空港付近の天候が大荒れ。何度も旋回して着陸の時を待っていたようだが、午後0時半に到着したのは、台北から直線距離で約300キロ離れた南部・高雄の空港だった。そこからタクシーと新幹線を乗り継ぎ、台北駅に着いたのは午後4時過ぎ。開演2時間前には会場に到着し、ホッと胸を撫で下ろした。

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