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【ブレーク候補生】 新潟U―18の切り込み隊長を務めるFW喜多 得点力上げトップチーム昇格目指す

[ 2026年10月29日 04:00 ]

DFとの駆け引きでの勝負を得意とする喜多
Photo By スポニチ

 新潟県サッカー界のダイヤの原石を紹介する「ブレーク候補生」。今回はアルビレックス新潟U―18で“斬り込み隊長”を務めるFW喜多夏生(17)だ。昨年に負った左膝の大ケガを乗り越え、高校2年になった今年はゴールへ向かう馬力がアップしただけでなく、ボールを持っていない時の動きの質も大きく向上。細部にこだわって得点力を上げ、トップチーム昇格をつかみ取る。

 プレーの一手、二手先をイメージして、とにかく首を振る。敵や味方の状況を常に把握して、よりよい場所、状態でボールをもらうために。身長1メートル66の喜多は「サイズが小さいので、それをやっていかなければ通用しない」と語気を強め、アタッカーとして生き残るすべを磨いている。

 武器はドリブルからのシュートで、中学時代にはナショナルトレセンメンバーにも選ばれた。高校進学時に新潟U―18を選び、本格的にプロを目指してスタートを切ったばかりの昨年5月。左膝の前十字じん帯、半月板損傷で全治は約9カ月。初めて経験する大ケガに「これからどうなるのかとショックで泣いていた」と明かすが、転んでもただでは起きなかった。体幹を中心に筋力トレーニングに励み、体重は5キロ増の64キロに。相手DF陣を突破するために必要な馬力も増した。

 今年5月に初めてトップチームの練習に参加。念願がかなった1週間で、刺激を受けた選手がいた。FW若月大和。1メートル70ながら一人でも突破していく姿に、一歩でも近づこうと導き出した答えが動き出しの質だ。「中学の時は(パスを受けて)DFが来てから考えても通用したが、高校ではつぶされる」と感じていたが、プロ相手ではなおさらだった。だからこそ「ボールが来る前に次のプレーを考える」ことを意識。首を振って事前に周囲の情報を多く取り入れることが、プレースピードの向上につながった。

 9月にはU―17世代による「第28回 国際ユースサッカーin新潟」に新潟県選抜の10番で出場。ニュージーランド代表戦で2ゴール1アシストするなど準優勝に貢献した。優勝した日本代表にも善戦したが「代表は決め切る力があった。もっとゴールを目指さないといけない」とFWとしての気持ちに火がついた。

 24、25日に行われた日本クラブユース選手権(U―18)北信越予選で優勝し、12月には全国大会に出場する。「目に見えるものが一番大事」と、トップ昇格へのアピールのためにも狙うのは結果。貪欲に、そして質高くゴールに向かい、自らの存在価値を高める。(西巻 賢介)

 ◇喜多 夏生(きた・なつき)2009年(平21)7月22日生まれ、富山県出身の17歳。エヌスタイルFC―STG.FC―カターレ富山U―15―スクエア富山。新潟U―18では今季から左サイドハーフ、シャドーでスタメンに定着。好きな選手はブラジル代表FWラフィーニャ(バルセロナ)。1メートル66、64キロ。利き足は右。

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