錦織、フォアで見せ場も…全豪覇者と力の差

[ 2010年5月28日 22:56 ]

錦織は格上に力負け

 【全仏オープン第6日】世界3位と互角に打ち合った。特に得意のフォアハンドで見せ場をつくった。しかし、勝負どころでポイントを奪ったのは、錦織ではなくジョコビッチだった。2月に約1年ぶりにツアー大会に出場し、今大会1回戦で久々に四大大会勝利を挙げたが、2回戦では2年前の全豪覇者に力の差を見せつけられて敗れた。
 「自分のプレーをさせてくれなかった。弱点がなかった。悔しい」。錦織は完敗を認めた。第1セットは一方的に落とした。ようやくリズムをつかみかけた第3セット。4―3からの第8ゲームで4度ブレークポイントに追い込んだが、集中力を発揮したジョコビッチに反撃されてキープを許した。2008年の全米3回戦で当時世界4位のフェレール(スペイン)を破って以来の金星は遠かった。
 しかし、公傷制度のランキングを適用して出場できた今大会で、大きな収穫をつかんだ。世界トップレベルのテニスを再び体験し「ツアーで戦っていける自信が出てきた」と手応えを口にした。手術を受けた右ひじは「もう問題ないと言っていい。試合中も今も全然痛くない」と全快宣言も出た。
 現在の目標を「年内には100位以内に戻りたい」と語る。予選から臨む覚悟の6月のウィンブルドン選手権へは「芝のコートは楽しみ。自分には合っている」と意気込みを見せた。日本テニス界の星のカムバックストーリーは、まだ序章だ。(共同)

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