【柔道】筑波大・田中龍雅が男子73キロ級初出場初V 19年の大野将平以来、6大会ぶりの制覇

[ 2026年10月8日 05:25 ]

世界選手権第3日 ( 2026年10月6日    アゼルバイジャン・バクー )

 男子73キロ級決勝 UAE選手(右)を破り優勝した田中龍雅=6日、バクー(共同)
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 男子73キロ級は22歳の田中龍雅(筑波大)が初出場で優勝を果たした。1回戦から6試合に勝ちこの階級の日本勢で19年の大野将平以来、6大会ぶりの制覇。

 
 ノーマークながら屈指の激戦区で頂点を虎視眈々(たんたん)と狙っていた。田中はパリ五輪の王者やメダリストが早々に敗れる中、1回戦からしなやかな動きで立ち技をどんどん決めた。決勝の相手は昨年3位のマフマドベコフ。延長の40秒過ぎ、切れ味鋭い右大内刈りで有効を奪い、初出場で初優勝の快挙を成し遂げ「やりたかったことを試合でそのまま表現できた」と充実した表情で話した。

 シニアでは海外の国際大会で優勝経験がなく、今年は2大会とも早々に敗退。今大会は世界ランキング19位でシード圏外に落ちていた。それでも一つの技で仕留める力と将来性が鈴木桂治監督ら日本男子指導陣の目を引き付け、代表に抜てきされた。その期待に応え「対策されようが投げて勝つ。これからも自分の柔道の軸をぶらさない」と進むべき道を確信した。

 出発前に髪を短く刈って臨んだ舞台。五輪2連覇の大野ら数々の強豪を生んだ階級で、りりしい若武者が2年後のロス五輪へ確かな一歩を踏み出した。

 ◇田中 龍雅(たなか・りゅうが)2004年(平16)6月17日生まれ、佐賀県出身の22歳。4歳で柔道を始め、佐賀商高時代に階級を73キロ級まで上げ、23年に筑波大に進学。全日本選抜体重別選手権、講道館杯全日本体重別選手権は各優勝2度。グランドスラム東京大会は24、25年制覇。得意は背負い投げ。兄の龍馬(JESエレベーター)は66キロ級で24年世界選手権優勝。1メートル73。

 ○…日本の“黄金階級”だった男子73キロ級が、復活した。世界選手権は10年から17年まで6大会連続制覇。3度優勝の大野将平ら4人が頂点に立ち、五輪では大野の2連覇など4大会続けて表彰台を継続中だ。田中は今大会で6大会ぶりの金メダル。大森が制した女子57キロ級は14年から11大会連続で表彰台で、五輪女王の松本薫らが築いた伝統を受け継いでいる。

 

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