【アジアパラ大会】車いすテニス小田凱人 ロスパラリンピック切符1号「自分次第で人生は変えられる」」 

[ 2026年10月24日 05:20 ]

愛知・名古屋アジアパラ大会 第6日 ( 2026年10月23日 )

 男子シングルスで優勝しガッツポーズする小田凱人=名古屋市東山公園TC
Photo By 共同

 車いすテニス男子シングルスの小田凱人(20=東海理化)が中国選手を6―2、6―2で下して連覇し、28年ロサンゼルス・パラリンピックの出場権を獲得した。日本パラリンピック委員会によると、日本勢の切符獲得第1号。バドミントン男子シングルス(車いすWH2)はパラリンピック2大会連続金メダルの梶原大暉(24=ダイハツ)が制し、21年東京パラリンピックから続く国際大会の連勝が200の大台に到達した。

 車いすテニス男子シングルスで頂点に立った20歳の小田は、大勢の観客に見守られながら感涙した。28年ロサンゼルス・パラリンピックの出場権獲得の喜びからではない。「10年前、サッカーができなくなってどうしようかとずっと思っていた。自分次第で人生は変えられる」。骨肉腫と闘い、10歳で競技を始めてからの集大成をダブルスと合わせた2冠という最高の結果で地元愛知のファンに披露できたことが、涙の理由だった。

 昨年4大大会とパラリンピックを全制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成。アジアパラ大会はその偉業と比べれば大きなものではないが、小田にとっては格別だ。「ラケットと車いすだけで全部を変えられた。病気にならなかったら、こんなことにはなっていない」。世界王者の強さを地元のファンに見せつけ、誇らしげに日の丸を広げた。

 ○…優勝を決めた梶原の顔が涙でゆがむ。バドミントン男子シングルス決勝はフルゲームにもつれる激闘だった。終盤は車いすをこぐ両腕がつり、マッチポイントを握られても諦めずに逆転。国際大会200連勝にも到達し「なんで勝てたんだろうというくらい不思議な試合。凄く幸せなこと」と声を震わせた。中学2年の夏に自転車で交通事故に遭い、右脚を切断。好きだった野球は失ったが、出合ったバドミントンで道なき道を突き進んでいる。

 

 

 

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