仙台育英 2年連続32度目甲子園!「終盤の鬼」練習の成果だ 古川、魂の120球1失点完投

[ 2026年7月29日 05:00 ]

第108回全国高校野球選手権宮城大会決勝   仙台育英4―1東北 ( 2026年7月28日    石巻市民 )

<仙台育英・東北>完投勝利で優勝を決め、雄叫びを上げる仙台育英・古川(撮影・松永 柊斗)
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 第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は28日、6大会で決勝が行われ、49代表校が出そろった。宮城大会では仙台育英が東北を4―1で下し、2年連続32度目の甲子園出場。古川諒弥投手(2年)が7安打1失点で完投勝利を挙げた。8月1日に組み合わせ抽選が行われる。

 「終盤の鬼」になれ――。仙台育英には、夏が迫ると行う毎年恒例の練習がある。それが「終盤の鬼」。7回以降3イニングの紅白戦で、暫定のスコアはもちろん、アウト数と走者の位置、カウント数までイニングごとに設定して、試合を進める。試合が動く終盤に、置かれた状況で最善の選択をする練習をしてきた。

 先発の最速144キロ右腕・古川も鬼になった。4―0の9回、1死一塁から二塁打を許して、初めて東北のスコアボードに1がともった。「早く終わらせたいという気持ちがあった」。勝ち急ぐ右腕に、一塁手の斎藤駿多(2年)が声をかけてくれた。「“まだ点差あるぞ”と。切り替えられた。どの球を投げるのがベストかをしっかり考えられた」。決め球に選んだのはスプリットだった。最後は2者連続で三振に仕留めた。120球を投げ抜き、7安打1失点で完投勝利。マウンドで吠えた。

 1、2年生主体のチームで、全国大トリで夏2連覇を達成した。「ホッとしています」と笑みを浮かべた須江航監督は、終盤限定の練習をする理由に「公式戦をしのぐためには、どこかで追い込まれる経験が必要」と語った。若いチームは、慌てることなく、練習の成果を発揮した。

 昨夏甲子園ではアルプス席から声援を送った古川は言った。「甲子園で投げることが高校野球の目標だった。甲子園に行くと相手のレベルも上がっていくと思うので、しっかり調整したい」。聖地でも「終盤の鬼」を継続する。(片山 和香)

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