【高校野球】享栄 歓喜の輪で男泣きの大藤敏行監督「二度と甲子園に行けないかと」

[ 2026年7月29日 05:00 ]

第108回全国高校野球選手権愛知大会 決勝   享栄4―1愛工大名電 ( 2026年7月28日    バンテリンドームナゴヤ )

<享栄・愛工大名電>優勝を決めた享栄・大藤監督は、ナインから胴上げされる(撮影・椎名 航)
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 歓喜の輪を眺める大藤敏行監督は「泣けてきた」と目頭を押さえた。享栄としては2000年選抜以来、夏は95年以来31年ぶりの甲子園。だが大藤監督は初めてだった。

「二度と甲子園に行けないのかと思った時もあった。8年はあっという間だった。苦しいことばかりでね」

 母校の中京大中京監督として2009年夏に全国優勝に導いた。翌年退任。同じ古豪でライバルの享栄から異例の監督要請を受け、18年秋に就任した。

 「3度ほど手をかけたが、目前で逃していた。だから――」。3点リードの9回無死一、二塁、伝令を送った。「何に集中するのか。勝ち負けにこだわっては足をすくわれるぞ」。遊ゴロ三封、二ゴロ併殺とピンチを断った。背番号11の横手右腕、上江滝(うえたき)拓未(3年)は80~90キロ台のカーブも交え1失点完投した。

 主将・早川来輝(3年)は「大藤先生をもう一度日本一の監督にする」と頼もしい。優勝監督インタビューでベンチ外の3年生5人の名を呼びかけ「心が通じるチームになった」と喜びに浸った。(内田 雅也)

 ◇享栄(愛知)1913年創立の私立校。OBに中日の大島ら。

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