【高校野球】横浜・村田浩明監督 恩師・渡辺元智さんの意志を継ぐ決意表明「神奈川をみんなで盛り上げる」

[ 2026年9月3日 22:25 ]

秋季神奈川県大会抽選会で、講話を行った横浜・村田監督(撮影・片山 和香)
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 秋季高校野球神奈川県大会の抽選会が3日、横浜市内で行われ、組み合わせが決まった。今夏の甲子園大会で4強入りした横浜は、15日の3回戦に初戦を迎える。

 抽選後には、横浜・村田浩明監督が講話を行った。各校の新チームの主将らを前に、マイクを手にした村田監督が最初に口にしたのは、先月他界した同校元監督で恩師の渡辺元智さんへの思いだった。「まだ全然、正直実感は湧いていない。恩師が亡くなるというのはものすごく寂しい、つらい…。いろんな思いに駆られて毎日を過ごしております」。

 受け入れがたい現実。しかしその思いを、強い決意に変えていた。「神奈川の高校野球を半世紀以上にわたりつくりあげてきた方。我々がみんなで神奈川を盛り上げることがなによりも大事になる」。恩師の意志を受け継く覚悟を示した村田監督は、その第一歩として、各校の主将らに「大会の前に心を整理して、今一度、監督さん、部長先生、コーチ陣、どんな思いで君たちのチームをつくっているかを確認したほうがいいかなと思います」と説いた。

 この呼びかけをした背景には、「気づくこと」が成長の鍵だという確信がある。4月に行われた春季県大会抽選会でも同様に、壇上で講談を行った村田監督。その際、今春選抜で初戦敗退した直後の当時のチーム状況について「チームが崩壊している。横浜高校は今、練習全くしていません」とライバル校の前で、あえてさらけだした。会場でその言葉を聞いた当時の主将・小野舜友(3年)はそこで目が覚めたという。気持ちを入れ直してチームを今夏4強にまで導き、U18日本代表の主将を任されるまでに変貌を遂げた。

 
 「選手は宝物。監督やコーチは、選手が気づかないことをいっぱい見ていると思います」。そう語る村田監督の熱意は、確実に生徒を変えてきた。その視線は、いまや自チームだけにとどまらない。講話の最後には「神奈川の高校野球をみんなで盛り上げていく。優勝旗を全国から持ち帰る。強い県、お互いリスペクトし合える県になっていけたら」と呼びかけた。

 亡き名将に「心の中ではいつか絶対超えてやると思っています」と誓った指揮官。新チームの初陣となるこの秋、神奈川の全球児と共鳴しながら、新たな歴史を紡いでいく。(片山 和香)

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