「独自指標はサンチェス、それでもミジオロウスキー」米記者が語るサイ・ヤング賞のWow factor

[ 2026年9月18日 07:22 ]

ブルワーズのジェーコブ・ミジオロウスキー(AP)
Photo By AP

 ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いで、数字と記者の感覚が興味深い“ねじれ”を見せている。米スポーツ専門局「ESPN」のブラッドフォード・ドゥーリトル記者が17日(日本時間18日)、最新の「Awards Watch」でブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)とフィリーズのクリストファー・サンチェス投手(29)を比較した。

 同記者が選手評価のために用いる独自指標「AXE」ではサンチェスが154.5でトップ。ミジオロウスキーは150.9で2位だった。AXEはbWAR、fWAR、勝利確率への貢献度(WPA)、優勝確率への貢献度(CPA)など複数の指標を標準化して組み合わせた総合指数。100を平均とし、130に達すれば同記者が「受賞に値する」と考えるほどの高水準となる。数字だけを見れば、両者とも文句なしの候補で、その中でもサンチェスが一歩リードしている。

 ところがドゥーリトル記者は「自分の指標ではサンチェスが受賞すべきだと示しているにもかかわらず、私はミジオロウスキーを支持する」と明かした。理由の一つが、数字だけでは表現しにくい「Wow factor(見る者を驚かせる要素)」だ。ミジオロウスキーは防御率2点未満でリーグトップに立ち、ナ・リーグ最高成績のブルワーズでエースを務める。さらに先発投手の安定性でも際立つ。同記者は、投球回、奪三振、被安打、失点などから先発投手の1試合の内容を点数化する「Game Score」を使い、両軍の先発を比較。高い方を「勝ち」とする独自の勝敗で、ミジオロウスキーは24勝4敗だった。つまり28度の先発のうち24度で相手先発を上回ったことになる。サンチェスは18勝13敗だった。

 同記者は、この24勝4敗が1985年のドワイト・グッデン、翌86年のロジャー・クレメンスが実際に残した勝敗を思い起こさせると指摘。ミジオロウスキーの今季を、当時鮮烈な印象を残した若きスターのシーズンの「2020年代版」と評した。 高度なデータを駆使して候補を絞り込みながら、最後は「どれほど圧倒的な印象を残したか」も重視する。自ら作った物差しの答えにそのまま従わないところに、サイ・ヤング賞投票の面白さが表れている。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年9月18日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->