マイナー史上最多通算2331敗…それでも名将 71歳の3A監督が語る「勝敗より大切な仕事」

[ 2026年9月18日 09:00 ]

レッズのサル・スチュワート(AP)
Photo By AP

 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は17日、レッズ傘下3Aルイビルで監督を務めるパット・ケリー氏(71)の異色のキャリアを紹介した。マイナー監督として37シーズンを過ごし、通算2166勝。その一方で2331敗は史上最多という。

 8月15日のトレド戦に3―4で敗れて通算2315敗目を喫し、スタン・ワシアック氏が持っていたマイナー監督の歴代最多敗戦記録を更新した。2000勝を達成した際には球団を挙げて祝福されたが、この「新記録」には発表も、取材も、記念Tシャツもなかった。

 それでも本人は「私は競争する人間。毎晩勝ちたい」と話す。ただし、マイナー監督には勝敗以上に重要な使命がある。「実際のところ、勝敗は重要じゃなかった。大事なのは選手をメジャーへ送り出すことなんだ」と語った。

 昨季には有望株サル・スチュワートにスペイン語の文章を翻訳させ、「君はこの日のために一生努力してきた。明日、メジャーへ行くんだ」と、自分自身の昇格をサプライズで知らせた。TJ・フリードルやフェルナンド・クルーズにも趣向を凝らして昇格を伝えてきた。

 ケリー氏は1973年にエンゼルスからドラフト3巡目指名を受け、捕手として10年以上マイナーでプレー。引退後に指導者となった。71歳になった現在も「他の生き方を知らない。17歳の時から、ずっとこれしかやってこなかった」と話す。

 敗戦数だけを見れば史上最も負けた監督。しかし、教え子がメジャーへ昇格するたび、自分のチームは翌日には弱くなる。記事はそんなマイナー特有の世界を描きながら、ケリー氏が今も別の意味で「勝ち続けている」と伝えている。

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