MLBプレーオフ制度に「不公平」の声 選手会はNPB型「1勝アドバンテージ」も提案

[ 2026年9月27日 08:56 ]

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 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は、今季のア・リーグの組み合わせによって、MLBの現行プレーオフ制度が抱える矛盾が浮き彫りになったと報じた。

 リーグ3番目の成績でシーズンを終えるレッドソックスが第5シードとなり、ワイルドカードシリーズでリーグ2番目の成績のヤンキースと対戦する。一方、反対側では勝率5割を超えないア・リーグ西地区王者が第3シードとなり、ワイルドカード最下位の第6シードを本拠地で迎える。さらにその勝者が対戦する第2シードの中地区王者も最大86勝。今季は第1シードより第2シード、第4、5シードより第6シードの方が組み合わせ上有利になり得るという異例の状況になった。

 現在の12球団制では、各リーグの地区優勝3球団に第1~3シードが保証され、ワイルドカード球団はどれだけ勝っても第4シード以下となる。さらにワイルドカードシリーズ後の再シードも行われない。このため今季は、ア東地区のレイズ、ヤンキース、レッドソックスがリーグ勝率上位3球団を占めながら、ヤンキースとレッドソックスが最初のラウンドで潰し合うことになった。

 興味深いのは、こうした問題が以前から労使交渉で議論されていたことだ。前回のCBA交渉では選手会が、ワイルドカードシリーズ後にレギュラーシーズン成績に基づいて再シードする案などを提示。さらに別案では、1回戦免除を得られない第3シードの地区王者に、シリーズ開始時点で「1勝」を与える方式も提案していた。3試合制ではなく2試合を行い、第3シードは1勝するだけで勝ち抜ける。日本のクライマックスシリーズ・ファイナルステージでリーグ優勝チームに1勝のアドバンテージを与える方式に近い発想だ。

 記事では実際にNPBの制度にも言及。上位チームに1勝のアドバンテージを与える仕組みは北米4大プロスポーツでは採用例がないものの、「試すとすれば野球が最も適している」と指摘した。また、各リーグを現在の3地区から2地区へ再編し、地区優勝2球団だけを1回戦免除とする案も過去に選手会から提示されている。

 現行方式は22年から導入され、今年で5年目。今冬の新たなCBA交渉ではポストシーズン方式も議題になる見通しだ。地区優勝の価値を守りながら、162試合のレギュラーシーズンでより多く勝ったチームをどう報いるのか。今季のア・リーグで生じた極端な組み合わせが、制度見直しの議論を加速させる可能性がある。

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