ドジャース3連敗、3連覇へ崖っ縁 大谷翔平 8回に“今シリーズ最速”中前打も得点につながらず

[ 2026年10月16日 01:30 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦   ドジャース2―6ブルワーズ ( 2026年10月14日    ロサンゼルス )

ナ・リーグ優勝決定シリーズ<ドジャース・ブルワーズ>ベンチから試合を見つめる大谷、山本らドジャースナイン(撮影・沢田 明徳)  
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 ドジャースは14日(日本時間15日)、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)で2―6で逆転負けを喫し、3連敗で3年連続世界一へ後がなくなった。「6番・DH」の大谷翔平投手(32)は8回に痛烈な中前打を放つも得点にはつながらず。7回戦制のポストシーズン(PS)でシリーズ3連敗からの突破率はわずか2・4%。大逆転劇を信じ、突き進むしかない。

 痛烈な打球が相手左腕の背後を抜け、中前へと転がった。2―5の8回2死。大谷が捉えた打球は速度113・5マイル(約182・7キロ)を計測し、今シリーズ両軍最速の一打だったが、反撃にはつながらなかった。

 「必要な場面で安打が出ていない」。デーブ・ロバーツ監督の言葉が3連敗の現実を物語った。0―1の6回には大谷の四球などで満塁とし、スミスの2点二塁打で逆転。一塁から三塁に到達した大谷は絶叫し、5万708人の大観衆は総立ちとなった。だが、直後の7回にスネルがバウアーズに逆転2ラン、続くミッチェルにも2者連続のソロを浴び、突き放された。

 勝負強さの差は歴然だ。今PSの得点圏打率はドジャースが32打数3安打、打率・094でリーグワースト。一方、ブ軍は62打数17安打、同・274でトップ。好機での打数も打率も大差がつく。ブ軍は今季リーグ最少の154本塁打ながら、この日は3発。今PSは3犠打、8盗塁と小技も駆使する。鉄壁の救援陣も攻略できず、ベテランのマンシーは「俺たちがクソみたいなプレーをしている。それだけだ」と自嘲気味に吐き捨てた。

 7回戦制のPSで3連勝したチームは過去42度中41度突破。4連勝しての逆転勝ち抜けは1度だけで、突破率はわずか2・4%だ。唯一の例はロバーツ監督が現役時代に所属した04年のレッドソックス。ヤンキースとのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第4戦、1点を追う9回に代走で伝説の二盗「ザ・スチール」を決め、流れを変えた。

 22年前の奇跡を知る指揮官は言う。「もちろん逆転は可能だ。私は、実際に経験している」。WS3連覇へ崖っ縁。戦いはまだ終わっていない。 (柳原 直之)

 《7回戦制PSで3連敗からの逆転突破は42度中わずか1度》▽04年ALCSのレッドソックス ヤンキースに0勝3敗と追い込まれ、第4戦も8回を終え3―4。しかし9回無死一塁で代走・ロバーツが決死の二盗を決め、守護神・リベラからミューラーが中前同点打。延長12回にオルティスのサヨナラ2ランで劇的勝利を収めると、そこから勢いに乗って4連勝を飾った。ワールドシリーズでもカージナルスに4連勝し、世界一に輝いた。

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