【パ・リーグ編】ドラフト各球団イチ推し補強ポイント フリーライター菊地選手が全国行脚で厳選

[ 2026年10月22日 05:05 ]

ドラフト前日に取材対応した菰田(撮影・柳内 遼平)
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 22日にドラフト会議が開催される。フリーライターの菊地選手(44)が、全国を駆け回って吟味したドラフト候補から、球団別に獲得すべき選手を挙げる「おすすめ選手はこれだ!」。各球団のポジション別の人数などを基に、補強ポイントに合致する選手を紹介する。

 【ソフトバンク】菰田陽生 投手・山梨学院
《投打に無限の可能性秘めた右の大砲候補》
 若手の現有戦力を見ると、右の大砲タイプは育成選手しかいない。菰田陽生(山梨学院)は投打に無限の可能性を秘めるだけでなく、真摯(しんし)な取り組みで模範生になれる。菰田を指名できなかった場合は、大型三塁手としての素養を持つ保西雅則(日本航空石川)がイチ押し。ツボにハマった際の打球には、従来の日本人打者にはない迫力がある。一方で大学生・社会人であっても、素材型の投手を獲得するのが近年の特色。今年は正統的な先発タイプの柿本晟弥(パナソニック)、剛球を武器にする野村亮輔(佛教大)、加藤宇(明星大)が有力候補になる。

 【西武】小金井凌生 投手・青森大
 《先発補強必須、1メートル91大型サイド右腕≫
 高橋光、平良の去就が不透明。有望な若手投手がひしめくチームながら、先発タイプの補強は必須だろう。鈴木泰成(青学大)ら早期に先発ローテーションに食い込める実力者を獲得したい。一方、地方の変わり種を発掘するのも西武の特徴。今年は1メートル91の大型サイド右腕・小金井凌生(青森大)、超高校級の馬力を秘める近藤琉唯斗(小樽双葉)らは西武向きか。特に小金井は両コーナーに投げ分ける制球力もあり、先発適性が高い。また、野手では右の強打者タイプが必要。伊藤櫂人(中大)は大化けに期待できる、打撃優位型の内野手だ。

 【日本ハム】樫村佳歩 投手・セガサミー
 《武田久ほうふつ、1メートル66の個性派右腕≫
 仮に伊藤がメジャー移籍したとしても、楽しみな若手投手が育っている。一方で、救援陣はほころびが見えただけに、てこ入れが必要だ。そこで推薦したいのが、個性派右腕の樫村佳歩(セガサミー)。1メートル66の低身長から、高めに伸びる体感の快速球を武器にする。かつての守護神・武田久をほうふつさせる投手だ。野手もファームで有望株が育っているだけに、生半可な選手を獲得しても埋もれてしまう。そこで、学生球界屈指の快足である岡田啓吾(明大)や強肩を武器にする池田聖摩(横浜)のような、一芸に秀でた選手を指名すべきだろう。

 【オリックス】磯貝和賢 投手・Honda
 《トミー・ジョン経て進化、150キロ超え右腕≫
 素材型を育成して高出力の投手へと変身させる球団の宿命か、肘を痛めてトミー・ジョン手術を受ける投手が続出している。逆転の発想で、すでに同手術を経験した速球派を獲得するのはどうか。今年なら磯貝和賢(Honda)や長屋竣大(ENEOS)が該当する。いずれも150キロ超の快速球を武器にし、右肩上がりに状態を上げている右腕。特に長屋は球種も豊富で、先発適性もある。野手陣は高卒の若手内野手が伸び悩んでいるのが気がかり。伊藤櫂人(中大)や杉崎成(JR東日本)といった強打の内野手を補強し、刺激を入れてはどうか。

 【ロッテ】吉川凌平 投手・千葉商大
 《メンタルプロ向き◎地元出身快速腕≫
 野手の陣容が整いつつあるだけに、投手陣の整備次第では優勝も狙える。そこで鈴木泰成(青学大)ら先発型を複数獲得したい。2位で角田楓斗(富士大)、有馬伽久(立命大)、星野世那(大商大)といった好投手が残っていれば、迷わず指名すべし。また、地元出身の吉川凌平(千葉商科大)は最速156キロの快速球を武器にするだけでなく、甘いマスクの持ち主でもある。自力で課題に向き合えるメンタルもプロ向きだ。野手では次世代を担う遊撃タイプが乏しい。池田聖摩(横浜)や高田瑛大(都城)のように守備力の高い高校生は狙い目だろう。

 【楽天】渡部海 捕手・青学大
 《上昇へ精神的支柱となる「勝てる捕手」≫
 5年連続Bクラスの沈滞ムードを払拭するためにも「勝てる捕手」の渡部海(青学大)は是が非でも獲得したい。かつての嶋基宏のように、精神的支柱になれる人間的な魅力がある。ただの正捕手ではなく、球団にとって大きな財産になるだろう。ウェーバー巡が早く回ってくる2位以降は、投手を中心に補強したい。ドラフト中位での指名を勧めたいのは、常深颯大(大経大)。出どころが見づらいフォームで、実際の球速表示より10キロ以上も速く見える変則左腕だ。近年も有望な選手を獲得できているだけに、個性派を育成して優勝争いに食い込みたい。

 ◇菊地選手(きくちせんしゅ)1982年(昭57)生まれ。本名・菊地高弘。雑誌「野球小僧」「野球太郎」の編集部員を経て、15年4月からフリーライターに。ドラフト候補の取材をメインに活動し、ツイッター(現X)上で「大谷翔平」とツイートした最初の人物(10年10月8日)。19年3月出版の著書「下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」は23年放送のTBS日曜劇場「下剋上球児」の原案となった。

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