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松本流星 判定勝ちで“無敗対決”制し王座返り咲き 新婚初戦で妻に2つ目のベルト贈った

[ 2026年9月28日 04:37 ]

WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦   同級1位・松本流星(帝拳)<12回戦>同級2位ラッセル・アコスタ(メキシコ) ( 2026年9月27日    トヨタアリーナ東京 )

3回、左を当てる松本(撮影・長久保 豊)
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 入場時のコールで名リングアナのジミー・レノン氏に「マツダ」と名前を間違えられたが、松本は序盤から動きが軽快だった。一回り大きいアコスタに対して踏み込みのスピードで上回り、ワンツーやフック、アッパーを次々にヒット。相手の強打はステップとガードで外し、3回には左ストレートを顔面へ打ち込んだ。

 アコスタが圧力を強めてきた4回には打ち合いに応じ、左ボディーを叩き込んでくの字にさせた。11回には左ボディーでアコスタを後退させ、最終12回はフックを被弾しながらも、最後までひるまずに打ち合った。ジャッジ1人が8点差をつける3―0の判定勝ち。無敗対決を快勝で制して、プロデビュー9連勝で暫定王座に就き「ホッとしている」と充実感に浸った。

 ライバルの活躍が刺激になっていた。今月2日のWBA王座決定戦で、石井武志(大橋)が日本選手の世界戦最速記録となる65秒KO勝ち。松本が返上したベルトを獲得していた。自身は世界戦過去2試合で負傷判定と判定勝ちだったこともあり「自分の殻を破りたい」と闘志を燃やし、2つ目のベルト獲得へ向けて、同門のWBC世界ライトフライ級王者・岩田翔吉らと約150ラウンドものスパーリングを重ねた。

 新婚初戦でもあった。「8並び」で縁起が良いとされる令和8年8月8日、小学校時代の同級生・依舞(いぶ)さんと約4年の交際を経て結婚。依舞さんのサポートを得てリングに上がったが、試合後の結婚指輪購入を約束していた。「絶対勝って指輪代を稼がないと。3桁(万円)です」。モチベーションに変え、まずは新たなベルトをプレゼントした。

 「とどめを刺すことができなかった。それが課題」と反省も忘れなかった。「本当に強いチャンピオンだと思われるようになりたい」と高い目標を掲げた。

 ◇松本 流星(まつもと・りゅうせい)1998年5月14日生まれ、兵庫県高砂市出身の28歳。父・廣(ひろし)さんの影響で4歳から競技を始め、中2の頃に父とともに上京。都内の中学校に通いながら帝拳ジムで練習。日出高(現目黒日大)、日大では92戦77勝15敗を記録しアマ4冠。23年2月にプロデビューし、一昨年9月に日本ミニマム級王座を獲得。昨年9月に高田勇仁とのWBA世界同級王座決定戦に臨み、偶然のバッティングにより高田が試合続行不可能となり、5回負傷判定勝ちで初の世界王座を奪取。身長1メートル60、リーチ1メートル56の左ボクサーファイター。

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