漫画家仲間がちばてつやさん悼む 川崎のぼるさん「切磋琢磨」森川ジョージさん「オヤジのような存在」

[ 2026年10月28日 05:23 ]

ちばてつやさん死去

 「画業70周年 愛と平和のちばてつやイラスト」(C)ちばてつや (C)高森朝雄・ちばてつや/講談社
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 「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られる漫画家ちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが22日午後、骨髄異形成症候群のため都内の病院で死去した。87歳。東京都出身。

 「あしたのジョー」と同時期に「巨人の星」を講談社「週刊少年マガジン」で連載した川崎のぼるさん(85)は、本紙の取材に「マガジンで切磋琢磨(せっさたくま)しただけに、とてもショックです」と肩を落とした。

 1960年代後半、同誌の売り上げを飛躍的に上げたとされる二枚看板で、同じ梶原一騎原作(ジョーは高森朝雄名義)。「僕は原作に忠実に描き込み、広げていくスタイル。ちばさんはかなり衝突したようだね。それぞれ違うやり方だけど共に面白い作品を描けた。戦友だった」と振り返る。

 漫画が“悪書”と呼ばれた時代。そんな反発もパワーに変え、両作は時代を象徴する名作となった。連載中の交遊はほぼなかったが、後に会った際は「大変な時代で苦労したよね」と称え合ったという。

 ボクシング漫画「はじめの一歩」の森川ジョージさん(60)は「オヤジのような存在。漫画家としての振る舞いなど全てを教えてもらった」と感謝した。

 同じ題材を扱うだけに「ジョー」は常に意識してきた作品だ。「ビデオも資料もほぼない時代にあれだけボクシングを描けたのは凄い。パンチドランカーを描いた初の作品かも。ジョーも不良少年すぎて普通は主人公にできない。時代もあるが、ちばさんが描くと人間くさく引き込まれる。凄い点が多すぎて語りきれない」とその魅力を改めて強調した。

 日本漫画家協会会長として、業界の発展に尽力した姿も尊敬している。「その思いを引き継がなくては」と力強く語った。

 ▼水野英子さん 20歳前後の頃に、ちばさんや松本零士さんといった当時活躍していた漫画家の皆さんと一緒に、編集者から旅館に缶詰めにされたことがあります。同じ部屋で向かい合って漫画を描いていた時間が、修学旅行みたいで本当に楽しかった思い出です。

 ▼里中満智子さん 先生の作品には、魅力的な原寸大のサブキャラクターが多く登場します。彼らの心の動きの一つ一つが描かれていることで、読者は「主人公以外の人物の心」に触れることができ、他者の思いに気づくのです。

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