ちばてつやさん 過酷な幼少期 反戦の原体験に 「戦争はやっちゃいけない」

[ 2026年10月28日 05:25 ]

ちばてつやさん死去

令和への思いを色紙につづるちばてつやさん
Photo By スポニチ

 「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られる漫画家ちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが22日午後、骨髄異形成症候群のため都内の病院で死去した。87歳。東京都出身。

 旧満州で過ごした過酷な幼少期が、反戦の原体験となった。6歳のときに父が勤める奉天(現中国瀋陽市)の印刷工場の社宅で終戦を迎え、多くの日本人が暴徒に襲われたのを目撃。父の同僚の中国人に物置の屋根裏でかくまわれ、葫芦島の引き揚げ船にたどりつくまで1年弱、命懸けの逃避行を続けた。

 漫画家デビュー後、ヒーローのような主人公の戦記漫画ブームに違和感を覚え、1963年7月から特攻兵の苦悩を描いた「紫電改のタカ」を連載。「あしたのジョー」にも自身の戦争体験を反映させるなど「戦争はやっちゃいけない」という思いで、引き揚げの記憶を書き残している。2015年の本紙の取材では、戦争への危機感を語り「気付いた人が精いっぱい近づかないようにしないと」と使命感を宿らせていた。

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