名音楽P・冨田恵一氏 新会社設立を発表 クリエイター主導の「エージェント制」へ

[ 2026年10月28日 11:19 ]

冨田恵一氏X(@tomitakeiichi)から

 音楽家、音楽プロデューサーの冨田恵一氏が28日、新会社「Tomita Lab Music 株式会社」を設立したと発表した。自身の音楽創造環境の向上と、音楽文化の次世代への継承を目指す。従来のマネジメント方式から、クリエイター自らが主導する「エージェント制」へ移行するとした。

 冨田氏は作曲・編曲やプロデュースを通じて日本のポップスシーンを支えてきた。1997年にプロデュースを手がけた「キリンジ」が注目を集め、2000年に歌手・MISIAの最大のヒット曲「Everything」、01年には中島美嘉の1stシングル「STARS」をプロデュース。松任谷由実や平井堅、AI、Crystal Ka等、数多くのアーティストのプロデュースを手がけてきた。

 新会社の略称は「ToL(ティーオーエル)」。主な事業として、音楽制作・プロデュース、セルフプロジェクト「冨田ラボ」を中心とする実演・ライブ制作、音楽文化資産の継承・アーカイブを掲げる。信頼するパートナーとの協力体制を築き、録音作品とライブの双方でクオリティーを高めるとともに、文化的価値のある作品や実演を未来へつなげていく。

 冨田氏は「設立の目的はシンプルです。良質な音楽をより多く生み出し、未来の世代へと受け継いでいくことにあります。特にいま、人々の気持ちを前向きにしていくことが必要と感じていますが、良質な音楽には確実にその力があります」とし「ポップミュージックは素晴らしいエンターテインメントであると同時に、高い芸術的価値を持つ文化遺産でもあります。そして、AIが浸透した現代においては、その芸術性、普遍性、訴求力に関して、今まで以上に“誰がジャッジするのか”が、より重要になってきます。その点はお任せください」と胸を張り「こうした激変する社会構造の中、一曲でも多くの素晴らしい音楽作品を生み出すための環境向上を模索し、辿り着いた結論がこの『ToL』です。これからはクリエイター自らが舵を取る“エージェント制”へと移行、信頼するパートナーたちと協力しながら新たな一歩を踏み出します」と呼びかけた。

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