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漫画家生活30周年 こうの史代展 (2)「空色心経」自らの心と向き合う

2025年4月27日 05時05分 (4月30日 10時51分更新)

「空色心経」朝日新聞出版 (C)こうの史代/朝日新聞出版


 「空色心経(そらいろしんぎょう)」は今春描き上げた長編作品です。
 あいはスーパーマーケットの店員です。夫とふたり暮らしですが、最近は口をきいていません。勤務の帰りには、川べりで笹舟(ささぶね)を流します。そして、ぼんやり手拭いを眺めます。手拭いには般若心経が書いてあります。でも、あいにとってはただの手拭いの柄です。
 観自在菩薩(かんじざいぼさつ)は「般若」の意味を求めて釈迦(しゃか)に会いに来ました。釈迦は無言でしたが、観自在菩薩は釈迦から何かを受け取り、釈迦の弟子・舎利子(しゃりし)にその感動を語ります。あいはぐるぐる思い悩みます。摑(つか)んだと思えばとるに足らないことのような。知ろうとするほど堂々巡り。舎利子も戸惑います。戸惑いながらも受け入れ、般若心経は生まれます。あいも観自在菩薩の助けによって自らの心と向き合う勇気を得ます。(こうの史代)

5月2日開幕

 「漫画家生活30周年 こうの史代展」(北陸中日新聞、石川テレビ放送主催)は金沢市の金沢21世紀美術館市民ギャラリーBで5月2日から25日まで(無休)。前売り券は大人900円、高校・大学生700円、小・中学生500円、未就学児は無料。

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