阪神・佐藤輝明 張本勲さんに追悼の誓い「皆さんに惜しまれるようなプロ野球人生を送りたい」

[ 2026年9月11日 05:15 ]

バットを見つめる佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 阪神・佐藤輝明内野手(27)が10日、9日に86歳で死去した張本勲さん(本紙評論家)に追悼の誓いを立てた。TBS系の情報番組「サンデーモーニング」の球界のご意見番として長く出演していた張本さんから、プロ入り後は大きな期待を寄せられ、今季は3冠王の可能性や新設「長嶋茂雄賞」の有力候補の一人として太鼓判を押されていた。「皆さんに惜しまれるようなプロ野球人生を送りたい」と誓った4番は12日、1・5ゲーム差に迫る巨人との大一番に挑む。

 佐藤輝は、軽々しく口を開くことはしなかった。試合前練習を終えた午後3時過ぎ。張本さんの訃報に接した思いを聞かれ、じっと考え込んだ。絞り出した言葉には、実感がこもった。「凄いこと」と舌を巻いた通算3085安打、504本塁打、1676打点。地道に数字を積み重ねてきた天国のレジェンドへ、背番号8なりの追悼の誓いを立てた。

 「何と言っていいか難しいですけど、そうやって、皆さんに惜しまれるようなプロ野球人生を僕も送れるように、頑張りたいです」
 年の差は59。球歴での接点はない。だが、遠いようで近い存在だったのかもしれない。

 日曜朝の名物番組、TBS系の「サンデーモーニング」に球界のご意見番として長く出演し、「喝!」や「あっぱれ!」と叫ぶ姿には昔から慣れ親しんできた。「現役時代は知らないですが、“喝!”の、あの番組はよく見ていました」。実際、同番組でも佐藤輝の話題はよく出た。ルーキーだった21年5月には「(打撃フォームの)スタンス、ステップが素晴らしい」とした上で「タイミングさえ取れれば(本塁打を)常時40~50本は打てる」と評された。

 直近では、8月2日にスペシャルご意見番を務めた際に「(3冠王の可能性は)80%くらいあるんじゃないか。ヒットも打てるから、この形を続けていけば獲れると思う」と太鼓判を押された。今季新設の「長嶋茂雄賞」についても「打撃は見事に輝きを放っている」と有力候補に挙げられている。元祖「安打製造機」の視点と見立ての正確さを証明したいラスト20試合。“幕開け”はくしくも、張本さんがかつて所属した巨人が相手だ。1・5ゲーム差で必死に食い下がる宿敵に引導を渡すビッグ・マッチが12日に敵地で控える。

 「もちろん大事な試合なので、またしっかり準備して、いいプレーができればと思う。しっかり休んで、また明日(11日)いい準備をして、試合に臨む」

 舞台の東京ドームでは今季打率・375を誇り、8月11~13日の3連戦では計4本塁打を刻んだ。左のスラッガーの系譜を受け継ぎ、次代の球界を背負う虎の大砲。天国のご意見番も納得のアーチをかけ、し烈な優勝争いを抜け出す。(八木 勇磨)

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