巨人ドラ1・竹丸 7回無失点10Kで10勝目!チームはセ70勝一番乗り 首位阪神に0・5差

[ 2026年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―0阪神 ( 2026年9月12日    東京D )

<巨・神>力投する竹丸(撮影・光山 貴大)
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 巨人のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手(24)が12日、阪神戦に先発して7回4安打無失点、10奪三振の快投で2桁10勝目を挙げた。球団新人左腕では1939年の中尾輝三以来、87年ぶり2人目の快挙。シーズン6度目の2桁奪三振も球団新人最多に並んだ。1―0の勝利に導き、チームは70勝にセ・リーグ一番乗りを果たし、首位阪神に0・5ゲーム差と肉薄。同率首位だった8月10日以来の僅差に接近し、逆転Vへの機運を高めた。

 さかのぼること10カ月前。仮契約の場で1年目の目標を聞かれた竹丸は、ある言葉が頭をよぎったが、すぐにかき消した。

 「自分が10勝は無理だな。せいぜいできて5勝かな。でもドラフト1位で5勝はダサいよな~。でも5勝0敗なら上出来だろう」

 一瞬にして考え抜いて出した答えが「貯金5」だった。あれから296日、当時は口に出すことをやめた10勝に到達した。「まだまだですけど、ひとまず2桁勝てたのは良かったかなと思います」と笑みが広がった。

 3回までは毎回走者を出したが、強力打線相手にあと一本を許さない。「もう最後かなと思って思いきって投げた」と、7回1死で迎えた大山には101球目にしてこの日最速152キロ。最後はチェンジアップで空振りを奪い、03年木佐貫洋に並ぶ球団新人最多6度目のシーズン2桁奪三振も達成した。屈辱の阪神戦連敗を7で止めた左腕を橋上監督代行も「4回ぐらいから球の切れと制球が随分良くなった」と称えた。

 長い道のりだった。阪神との開幕戦で、この日と同じ村上と投げ合い、球団新人投手史上初めて開幕勝利をつかむと、5月17日には5勝目をマーク。しかし「うまくいきすぎました」と振り返ったように、その後は約2カ月勝利から遠ざかった。「打ち損じてくれ」と念じながら腕を振る試合もあった。プロは練習から常に見られる環境で「3月下旬が開幕ですけど、1月からシーズンが始まってたみたいな感じ。体力もですけど、やっぱりプロって凄いですね」と漏らしたことも。ポーカーフェースの裏で、苦難と闘ってたどり着いた10勝目でもあった。

 開幕直前は「僕のことなんて知りませんからバレません」と遠征帰りに東京駅で一人、うどんを食べることもあった。今では「なかなかスタバにも行けなくなりましたね」と苦笑い。巨人のエース街道をひた走るルーキーの活躍で、ついに首位・阪神と0・5ゲーム差。「貯金をつくりたいと言っていたので、一つでも多くつくれたら」。次からは「貯金5」を目指して腕を振る。(村井 樹)

 ≪左腕では87年ぶり≫巨人新人の2桁勝利は、13年菅野(現ロッキーズ)の13勝以来12人目。うち左腕では39年中尾輝三の12勝以来87年ぶり2人目だ。2桁奪三振は2戦連続6度目。新人で6度以上は、90年野茂英雄(近鉄)の21度を筆頭に11人目で、左腕5人目。巨人では03年木佐貫洋に並ぶ最多になった。2試合連続2桁奪三振は5月31日の日本ハム戦、6月12日の西武戦に続き今季2度目。巨人新人の2試合以上連続2桁奪三振は、36年沢村栄治が2試合を1度、木佐貫が3試合を1度記録したことがあるだけで、2度は竹丸が初めてだ。

 ≪70勝一番乗り過去39度中36度が優勝≫巨人のリーグ70勝一番乗りは24年以来40度目。過去39度の最終順位は優勝36度、2位3度となっておりV確率は92%になる。そのうち2位での70勝一番乗りは54、07年に次ぎ3度目と少なく、54年は2位、07年は優勝だったが、今回は逆転Vとなるか。

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