阪神・立石正広 Gキラーぶり発揮 竹丸&ライデル撃ちマルチ 2度の2軍降格で磨いた準備力

[ 2026年9月13日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神0―1巨人 ( 2026年9月12日    東京ドーム )

<巨・神24>9回、立石は右前打を放つ(投手・マルティネス)(撮影・須田 麻祐子)
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 宿敵・巨人に痛恨の零敗を喫した猛虎打線の中にも、希望の光はあった。この日、出場選手登録されたばかりのドラフト1位・立石が、チーム唯一のマルチ安打と躍動。今季2度目の2番起用した藤川監督の期待に応え、存在感を示した。

 「追い込まれると、どんどん厳しいボールが増える。チャンスがあれば初球からいこうと」

 積極的に攻勢をかけて、“Gキラー”ぶりを発揮した。3回2死の第2打席で、竹丸が投じた初球の151キロ直球を捉え、左前打とした。5月24日にはプロ初本塁打を放った相手から、またも快打を放った。さらに0―1の9回先頭では、10日に通算250セーブに到達した守護神のマルティネスが投じた153キロ直球を中前にはじき返した。2安打の結果球はいずれも速球。1軍に合流した11日に「(ファームでは)150キロを超える投手に対して、振ることを意識してきた」と話したが、その言葉を結果で証明。これで巨人戦の打率・423(26打数11安打)とした。

 ここまで2度の降格を経験。突きつけられたのが、「準備力のなさ」だった。「大学までは、ある程度自分の感覚を信じて、その通りに打てた。でも、レベルの高いプロではそうもいかない。準備を突き詰めないと」。そこでファームでは、練習時には今季から導入されたトラジェクトアークなどを駆使しながら実戦を意識した打撃練習に取り組み、試合中には打席に立たない間も、配球チャートの分析に没頭。「次、上がった時に後悔するような打席は送りたくない」。そしてこの日、迷いのないスイングから2本のハードヒットを生み出した。

 「毎試合勝ちに行くだけ。少しでもその力になれたら」。実力に準備力も兼ね備えて、1軍の舞台に帰ってきた黄金ルーキー。残り19試合で、Vへの起爆剤となる。   (松本 航亮)

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