【記者の目】中日・井上監督が今季限りで辞任 「人柄の良さ」がマイナスに作用した部分も

[ 2026年9月30日 05:05 ]

中日・井上監督
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 井上監督を知る球界関係者は誰もが「情に厚い」「人がいい」と、その人柄を認めた。沈滞ムードを解消するプラス材料だったはずの性格がマイナス要因になった部分は残る。

 「俺が好きになる選手になれ」。就任直後、ナインに伝えた第一声。明るい。元気。感情を前面に出すタイプを好み、辻本や尾田、樋口らを積極起用。脇を固める選手を引き上げようとしたが、その姿勢を優遇と捉える向きがあり、グラウンド内外で反感を買うことは避けられなかった。

 開幕前に守護神・松山が左脇腹痛で出遅れ救援整備は重要課題だった。指揮官にも、ある先発投手をリリーフに転向させる構想はあった。しかし、「選手を思うと…」と人情が決断を鈍らせた。40度の逆転負けという不名誉な記録を招いた一因か。

 井上監督は今季開幕戦だった3月27日広島戦の直前、マツダスタジアムのロッカー室でナインに「今年はうちは下馬評は高い」と呼びかけた。一方、ある球団幹部は「なぜ?という疑問が残る起用が多すぎる」と言った。チームが同じ方向を向くことはなかった。 (中日担当・湯澤 涼)

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