「あしたのジョー」 強大な敵に立ち向かう姿に多くの共感 さまざまなメッセージを伝える漫画の先駆け

[ 2026年10月28日 05:26 ]

ちばてつやさん死去

ちばてつやさん
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 「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られる漫画家ちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが22日午後、骨髄異形成症候群のため都内の病院で死去した。87歳。東京都出身。

 
 若者から熱狂的な支持を集めた「あしたのジョー」。連載当初、国内では学生による武装闘争が激化していた。編集プロダクション「メモリーバンク」社長の綿引勝美氏(80)は「強大な敵に立ち向かうジョーの姿が多くの学生たちの共感を呼んだ。目標となるような存在だったのかもしれない」と話した。
 
 綿引氏は編集者として、72年に週刊少年チャンピオンで掲載のちばさんの短編「あるインクの話」を担当。魅力をそばで感じていた。ちばさんと言えば、人の営みや生活感、感情を描くことが得意。リアルな絵ながら劇画とは違い、ストーリーやドラマが楽しめる。「当時は“漫画は子供が読むもの”と言われていたが大人からも注目。漫画と劇画の境を取り払ったことも大きい」とした。

 ただのボクシング漫画ではなく、社会的な背景や生きる上での苦悩も描かれた作品。「1つのテーマ、ジャンルにとらわれない物語。さまざまなメッセージを伝える昨今の漫画の先駆けと言えるでしょう」と述べた。

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