【陸上】中島ひとみ 女子100メートル障害で日本新!31歳初レコード「泣いてしまいそうに」

[ 2026年8月10日 04:50 ]

陸上 富士北麓ワールドトライアル ( 2026年8月9日    山梨・富士山GXスタジアム )

女子100メートル障害予選で日本新記録を出した中島ひとみ
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 女子100メートル障害で今秋の愛知・名古屋アジア大会代表の中島ひとみ(31=長谷川体育施設)が追い風2・0メートルの予選1組で日本新記録となる12秒62をマークした。向かい風0・2メートルの決勝でも再び12秒62を出して優勝。2位の青木益未(32=七十七銀行)も予選で12秒68の歴代2位の好タイムを記録した。男子100メートルは予選で10秒04の自己ベストを出した山本匠真(24=広島大大学院)が決勝を10秒10で制した。

 記録が確定すると、中島は喜びを爆発させた。追い風に乗った予選で勢いに乗り、衝撃の12秒62を叩き出した。24年7月に福部真子が出した日本記録12秒69を0秒07更新。「やっと出せた。本当にうれしい。泣いてしまいそうになった」。ただ、これだけでは終わらない。4時間20分後の決勝では向かい風の中、同記録で優勝。「いい感覚をつかんだ。今日の感覚をより再現できるのは今日しかない」と収穫を語った。

 昨年の世界選手権東京大会に初出場。「人生最大のチャレンジ」と言う今季は、さらなる高みを目指す。軽快なリズムを刻み、後半のハードリングもスムーズになった。この日は予選と決勝の間に12秒5台のベストを持つ海外選手の動画を「初めて脳内に刻んだ」。現状に満足せず、より速くなるために集中を注いだ。

 31歳にして初めて日本記録を樹立。「昔の自分に言ってあげたい」と積年の思いがにじむ。全国トップ選手だった高校3年時にストレス性胃腸炎を発症し、その後は長い低迷期があった。それでもベテランの域に達した今が絶頂期。「年齢を重ねることをネガティブに捉えてない。マイナスをプラスにすることにワクワクする自分がいる」と成長を楽しむ。この日、トレードマークのネイルは「夏」を意識して清涼感のある水色を選択。かつての「ネガティブ女」の姿はもうない。

 今回の記録はアジア歴代2位で、今季アジア最高記録。アジア大会のタイトルへ大きく弾みをつけた。「金メダルを目指す。結果が恩返しになる」。舞台は6月に日本選手権を初制覇したばかりのパロマ瑞穂スタジアム。女王に上り詰める準備は整った。

 ◇中島 ひとみ(なかじま・ひとみ)1995年(平7)7月13日生まれ、兵庫県伊丹市出身の31歳。荒牧中では茶道部と迷いながら陸上を選び、2年から100メートル障害を専門に。夙川学院高、園田学園大を経て長谷川体育施設に入社。23年に男子400メートル障害で19年世界選手権代表の豊田将樹と結婚。近年は二人三脚で練習を行っている。6月の日本選手権で12秒77で大会初優勝。1メートル63。

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