【アジア大会】須崎優衣が金メダル獲得 パリ五輪3位の失意から再起 レスリング女子50キロ級

[ 2026年10月2日 20:37 ]

愛知・名古屋アジア大会第14日 レスリング ( 2026年10月2日    名古屋市稲永スポーツセンター )

愛知・名古屋アジア大会<レスリング>女子50キロ級決勝、金メダルを獲得した須崎優衣(撮影・河野 光希)
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 女子50キロ級決勝で、21年東京五輪王者の須崎優衣(キッツ)が北朝鮮選手を10―0のテクニカルスペリオリティー勝ちで破り、金メダルを獲得した。決勝まで全4試合を無失点で勝ち抜く完全優勝で、初出場のアジア大会でタイトルを獲得した。

 国際舞台に強い須崎が帰ってきた。まさかの初戦負けで、連覇の可能性があっさりついえたパリ五輪から2年2カ月。この日は初戦から無失点で3試合を勝ち上がると、北朝鮮選手との決勝でも激戦の末に勝利。金メダルが決まると白い歯をこぼし、ウイニングランで笑顔を振りまいた。

 選手は別人だったが、1回戦の相手はパリ五輪と同様にインド選手だった。悪夢がよみがえりそうな状況だったが、怒濤(どとう)の攻めでテクニカルスペリオリティー勝ちを収めると、準々決勝、準決勝はいずれも1分以内で勝負あり。特に準決勝は最初のテークダウンから一気にフォールへ持ち込む完璧な試合運びで、「ワンチャンスをモノにする得点力、集中力が凄くいい」とうなずいた。

 パリ五輪まで、対外国人に生涯負けなしの94連勝中だった。連勝が止まり、復帰戦だった昨年の国スポでも1階級重い53キロ級ながら敗戦。最大の武器である高速タックルを封じられると打開する手立てが少ないことに気づかされ、投げ技やその後の展開を磨いた。毎日、自分と向き合う時間もつくり、気づきや思いをノートにアウトプット。「緊張している自分も受け入れる」と弱さに向き合ったことで、精神的にも一回り強くなってマットの上に戻ってきた。

 かつては五輪4連覇が目標だったが、その可能性が低くなった今も、29歳で迎えるロス五輪、33歳で迎える32年ブリスベン五輪を目指すと宣言している須崎。衰え知らずのモチベーションでアジアを制圧し、再び世界を制す。

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