【体操】日本 男子団体総合連覇!ロス五輪切符!! 大舞台連覇へ橋本大輝「新しい歴史つくりたい」

[ 2026年10月22日 05:25 ]

体操 世界選手権第4日 ( 2026年10月20日    オランダ・ロッテルダム )

体操世界選手権の男子団体総合で優勝し喜ぶ(左から)土井陵輔、橋本大輝、川上翔平、岡慎之助、前田楓丞。ロサンゼルス五輪の出場枠を獲得した(共同)
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 体操ニッポン男子代表が男子団体総合決勝で金メダルを獲得し、28年ロサンゼルス五輪の切符をつかんだ。6種目合計251・928点をマークし、23年大会に続いての2連覇となった。予選1位の日本は世界選手権個人総合3連覇中の橋本大輝(25=日本生命・セントラルスポーツ)が全6種目で演技してチームをけん引し、24年パリ五輪3冠の岡慎之助(22=徳洲会)も奮闘。主要世界大会で3大会連続の頂点に立ち、2連覇が懸かるロス五輪に弾みをつけた。

 最終演技で会場の視線を浴び、金メダルを懸けた鉄棒に臨む。橋本は3つの離れ技を決め、伸身新月面宙返り降りで完璧に着地。仲間の歓喜の輪に飛び込み、団体総合で前回の世界一を唯一経験している大黒柱は「みんなを金メダリストにしてあげられて良かった」と安堵(あんど)がにじんだ。

 決勝でただ一人、全6種目を任された。先陣を切った最初の床運動で伸びやかな跳躍を披露し、勢いに乗せた。あん馬や苦手なつり輪でもチーム得点を稼ぎ、前半3種目でライバル中国を0・332点の小差で追う展開。自信を持つ後半種目で逆転する必勝パターンに持ち込み「チームが勝つために全てをフォーカスしてきた」と誇った。

 パリ五輪でともに頂点に立った先輩たちが抜け、25歳でチームを束ねる自覚が増した。中国に屈したアジア大会後、首脳陣に練習法や演技順の変更も提案した。開幕前日には車座の仲間を前に立ち上がり「世界王者にふさわしい演技をしよう」と訴えた。決勝の鉄棒は初代表のスペシャリスト前田に代わり、最終演技を買って出た。

 橋本の存在感の大きさに、二枚看板として貢献した岡は「僕にはない強さを持っている」、村田憲亮監督は「やっぱり別格。経験値が違う」と称えた。主要世界大会での3大会連続優勝は体操ニッポンの黄金期再来も感じさせ「覚悟と責任を持ち、新しい歴史をつくりたい」と橋本。主将の視線はロサンゼルスに向いている。

 ◇前田 楓丞(まえだ・ふうすけ)2000年(平12)6月20日生まれ、福岡県出身の26歳。鉄棒のスペシャリスト。6月のアジア選手権3位。ハヤブサSC。
 ◇岡 慎之助(おか・しんのすけ)2003年(平15)10月31日生まれ、岡山県出身の22歳。パリ五輪は団体総合、個人総合、鉄棒の3冠。愛知・名古屋アジア大会は団体総合、個人総合、平行棒、鉄棒でいずれも銀メダル。徳洲会。
 ◇川上 翔平(かわかみ・しょうへい)2003年(平15)9月19日生まれ、大阪府出身の23歳。23年杭州アジア大会は団体総合で銀メダル、25年世界ユニバーシティー夏季大会は団体総合で金メダル、個人総合で銀メダル。徳洲会。
 ◇橋本 大輝(はしもと・だいき)2001年(平13)8月7日生まれ。千葉県出身の25歳。21年東京五輪は個人総合と鉄棒、24年パリ五輪は団体総合で金メダル。世界選手権は個人総合で3連覇中。日本生命・セントラルスポーツ。
 ◇土井 陵輔(どい・りょうすけ)2002年(平14)1月7日生まれ、福岡県出身の24歳。22年世界選手権で団体総合2位、床運動3位。セントラルスポーツ。

 《岡は着地で本領》3種目で演技した岡は着地で本領を発揮した。任された床運動、つり輪、平行棒の全てで終末技を完璧に止め、計0.3点のボーナスを獲得。世界選手権で初出場だった団体総合の金メダルに貢献し「めちゃくちゃうれしい。全員で目標にしていたところを達成できた」と喜んだ。全6種目をこなした橋本に「異次元。申し訳なさもある」と感謝した上で個人総合決勝での直接対決に向け、予選1位通過のパリ五輪王者は「優勝は譲りたくない」と意気込んだ。

 《前田鉄棒で大技》最後の鉄棒で登場したスペシャリストの前田が金メダルを引き寄せた。H難度「マラス」、カッシーナとコールマンの連続技に成功。他国との得点差に応じ、予選で落下した大技「デフ」や3回宙返りの終末技を回避する柔軟性も見せた。着地後は「役目を果たせて良かった」と感情を爆発させた。強豪の順大に入学したが、雰囲気になじめずに中退し、競技を離れた時期もあった遅咲きの26歳。「(五輪を目指す)思いが倍以上になった」と話していた。

 ○…世界選手権で団体総合は五輪翌年に実施しないのが通例。男子団体総合で日本は前回23年アントワープ大会に続いて8度目の頂点に立った。連覇は78年ストラスブール大会で5大会連続世界一に輝いて以来48年ぶり。当時は4年ごとの開催で78年大会は塚原光男、監物永三、笠松茂ら名選手がメンバーだった。五輪5大会連続金メダルと合わせ、主要世界大会を10連覇して体操ニッポンの黄金時代を築いた。

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